
「Googleの検索上位になると良いのはわかるけれど、一体どうやったらいい?」そんな風に頭を悩ます店舗経営者の方は多いのではないでしょうか。そこでおすすめなのがMEO対策です。
「SEO対策は聞いたことがあるけれど、MEO対策と何が違うの?」
「本業が忙しいけれど自分でもできる?」
このような疑問を持つ店舗経営者・店舗オーナー様のために、この記事ではMEO対策とSEO対策の違いを解説。さらにMEO対策の具体的な方法についても紹介します。集客アップのための強力な施策となるので、参考にしてください。
- MEO対策って聞いたことあるけど何をするかわからない人
- SEO対策との違いを知りたい人

この記事の目次
MEO対策とは?今すぐ対策したくなる3つの特長
- MEO対策とはマップエンジン最適化の略
- SEO枠よりも上位表示が可能
- 店舗集客にダイレクトに効く
順にみていきましょう。
MEO対策とはマップエンジン最適化の略
MEO対策とは、Map Engine Optimization(マップエンジン最適化)の略称です。おもに地図アプリ(特にGoogleマップ)で検索した際、上位表示されるように様々な施策を行い、店舗集客を向上させるのが目的です。飲食店、美容院、小売店など地域に根ざしたビジネスを展開している場合に重要な施策となります。
MEO対策はSEO枠よりも上位表示が可能
大阪でお好み焼きを食べたくなった場合「大阪駅 お好み焼き」と検索したとします。すると検索結果上位に周辺地図と店舗情報が表示されます。この部分がMEO領域です。SEOの領域は、その下となっているため、SEO対策よりもMEO対策のほうが上位表示の可能性が高いといえます。

特に上位3位以内に入ると検索トップに表示されるため、高い集客効果が期待できます。
MEO対策は店舗集客にダイレクトに効く
MEO対策は、Googleビジネスプロフィールに登録された実店舗のみが対象です。MEO対策に成功すると、地域を含んだGoogle検索で上位表示されるため集客アップが見込めます。店舗を営む地域周辺で、おすすめの店舗を探している客層にダイレクトに訴求できるのも魅力です。
ある調査によれば、2022年12月時点でユーザーの8割は、グーグルマップの店舗情報を認知しているという結果でした。飲食店・販売店・宿泊施設・レジャー施設などを検索する際に、参考にしているユーザーが多く、口コミ投稿したことがある人も全体の12%もいました。この結果からも、MEO対策の重要性が分かります。

MEO対策とSEO対策の違い

- 対策方法の違い
- 対策対象の違い
- 対策費用の比較
- 対策難易度の比較
- 対策効果が出るまでの期間
- MEO対策とSEO対策どちらを先に行うべきか
順にみていきましょう。
対策方法の違い
どちらもユーザーニーズを満たすことが目的ですが、必要な情報や対策施策に違いがあります。具体的な対策方法を表にまとめてみました。
SEO対策 | ・キーワード選定 ・コンテンツ作成 ・Webサイト最適化 |
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MEO対策 | ・情報充実 ・最新情報のアップ ・写真の掲載 ・Q&A ・お役立ち情報 |
MEO対策は、今すぐに知りたい情報が中心です。とくに写真やキャンペーンなど最新情報を定期的にアップすると効果があります。
対策対象の違い
対策すべき対象がSEO対策とMEO対策では違います。
SEO対策の対象 | 自社のWebサイト |
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MEO対策の対象 | Googleビジネスプロフィール |
MEO対策は、Googleビジネスプロフィールで対策を行うため、自社サイトを持たない店舗経営者様でも対策可能です。もちろん自社サイトの充実も重要ですが、サイト構築には手間と時間がかかります。それに対して、MEO対策は店舗情報の充実が中心なため、オーナー様自身でも対策に取り組めます。
対策費用の比較
一般的にはSEO対策のほうが費用が高額といわれています。どちらも自社でできますが、外注したときの目安金額は次のとおりです。
SEO対策の月費用 | 月10~50万円 |
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MEO対策の月費用 | 月1~5万円 |
以上の金額は目安であるため、もちろん委託先の業者によって大きく差が生じます。SEO対策を月5万円で請け負う会社もあれば、月100万円かかるケースもあるくらいです。ただ、MEO対策と比べると、費用負担はMEO対策のほうが低い金額ですむ傾向です。
対策難易度の比較
一般的にSEO対策のほうが難易度が高いといわれています。SEO対策のためには、キーワード選定、SEO対策に対応したコンテンツ作成、サイト最適化、分析など専門知識が必要なためです。自社リソースで対応するのが大変なため、外注するケースも多いようです。
一方でMEO対策の場合、対策するべき内容範囲が狭いため、自社リソースでも対応可能といわれています。ただし外注しても、それほど費用が高くないため、SEO対策よりも外注しやすいでしょう。
対策効果が出るまでの期間
SEO対策もMEO対策も、対策開始すると効果がすぐに出るといったものではありません。Googleが認識して、上位に表示されるまでには、ある程度の期間がかかります。
一般的にMEO対策のほうがSEO対策よりも早く効果が出るといわれています。あくまでも目安ですが、効果が表れるまでの期間は次のとおりです。
SEO対策の効果が表れるまで | 4カ月~1年 |
---|---|
MEO対策の効果が表れるまで | 1カ月~3カ月 |
ただしSEO対策は、対策したからといって必ず効果が表れるわけではありません。上位表示のためには、検索ニーズや競合を分析し、必要なコンテンツを大量に作成しなければいけないケースがほとんどです。SEOで上位表示させるのは、相当難易度が高いといえます。その点、MEO対策は、継続的な施策が必要ですが、比較的早く効果を実感できるでしょう。
MEO対策とSEO対策どちらを先に行うべきか
実店舗を運営しているなら、MEO対策からおこないましょう。効果が出るのが早く、「今」「店を探している」といった客層をリアルタイムで集客できます。
一方でSEOは、長期的・安定的な集客につながります。効果が出るまでに時間がかかりますが、ブランディングやファン作りには欠かせません。長期目線で取り組みましょう。
SEO対策をするメリット
SEO対策は、時間がかかる一方で、上位表示すれば絶大な集客効果があります。そのメリットを次の3つのポイントにまとめました。
- 地域を問わず全国から集客できる
- 潜在層にも働きかけられる
- 上位表示できれば安定的に集客できる
順にみていきましょう。
地域を問わず全国から集客できる
地域を限定せずユーザーの検索意図に合わせたキーワードで対策できるため、さまざまなユーザーにアプローチが可能です。さらに、全国もしくは全世界のユーザーに訴求できるうえ、上位表示できればブランディング効果も得られます。
潜在層にも働きかけられる
SEO対策は、潜在顧客にも働きかけることも可能です。例えば、悩みを解決するコンテンツを製作しておけば、多くのユーザーから信頼や信用を得られます。まだ欲求が顕在化していない層にもアプローチでき、将来の顧客へと育てることもできるでしょう。
上位表示できれば安定的に集客できる
検索結果の上位に表示されるようになれば、より多くのユーザーに見てもらえます。Googleビジネスプロフィールよりも多くの情報を掲載でき、中長期にわたり継続的に集客が可能です。広告やSNSは運用をやめてしまうと集客効果が途絶えてしまいますが、SEOで上位表示に成功すれば、広告費をかけずにアクセスを安定的に集められます。
SEO対策のデメリット

次にSEO対策のデメリットについて、次の3つのポイントにまとめました。
- 上位表示に時間がかかる
- 人気のキーワードは上位表示が難しい
- 外注すると高額
詳しく解説しています。
上位表示に時間がかかる
SEO対策をしても、効果が表れるまでに半年から1年くらいかかります。しかもコンテンツをたくさん作成したからといって、すぐに検索順位が上がるわけではありません。中長期目線で数多くの施策をする必要があり、今すぐに集客したいといったニーズには応えられないのがデメリットです。
人気のキーワードは上位表示が難しい
人気のキーワードは競合も多く、上位記事のほとんどが大手企業といったケースもあります。人気のキーワードで上位表示を狙う場合は、最新のアルゴリズムの理解やドメインパワーを上げるための外部施策など、根気強く対応していかなければいけません。
外注すると高額
市場分析、キーワード選定、コンテンツ制作、被リンク対策などSEO対策には専門知識や多くの作業が必要です。そのため外注すると費用が高額になりがち。さらに対策したからといって必ず上位表示できるとは限らないため、対策は中長期戦となります。ある程度の資金力が必要です
MEO対策をするメリット
MEO対策は、店舗経営者にとってメリットが高い施策です。具体的なメリットを次の5つのポイントにまとめました。
- SEO検索結果よりも上部に表示される
- 訪問意欲の高いユーザーに訴求できる
- 検索したユーザーの来店率が高い
- ホームページの流入が増える
- 集客コストを抑えられる
- クリックされやすい
- SEOに比べて競合が少ない
順にみていきましょう。
SEO検索結果よりも上部に表示される
MEO対策をして検索結果で表示される場所は、検索結果画面の一番上です。SEO対策をして表示されるのは、その下となるため、かなり有利といえます。とくにユーザーが「地名+レストラン」や「地名+カフェ」「地名+ホテル」など、地域で調べた際に表示されることが多く、店舗集客に効果的です。
訪問意欲の高いユーザーに訴求できる
「地名+業種」で検索するユーザーは、対象の地域でおすすめの店やサービスがないかを調べています。Googleは、関連性や距離、知名度などの要素を組み合わせて最適な結果を表示させるため、MEO対策をすれば訪問意欲の高いユーザーにダイレクトに訴求できます。
検索したユーザーの来店率が高い
検索するユーザーは「今、探している」場合が多く、いい店があれば今すぐにでも向かいたいという意志を持っています。さらに掲載内容に満足であれば、そのまま来店する確率も高まります。電話番号やWebサイト情報を掲載しておけば、問い合わせなどにもつながるでしょう。
ホームページへの流入が増える
興味を持ってくれたユーザーは、さらに詳しい情報を知りたいと考え、Webサイト(ホームページ)のリンクをクリックします。SEO対策では、なかなか上位表示されないホームページも、MEO対策によってサイト訪問者を増やすことが可能です。MEO対策と同時に自社サイトを充実させておけば、見込み客にも訴求できるはずです。
集客コストを抑えられる
MEO対策で利用するGoogleビジネスプロフィール(旧:Googleマイビジネス)は無料で利用できます。情報の充実のためには手間がかかりますが、チラシやCMなどに比べると費用対効果が高いといえるでしょう。リアルタイムで店舗を探している優良顧客に直接訴求できるのも大きなメリットです。
クリックされやすい
Googleマップは、広告やWebサイトよりもクリックされやすい傾向があります。店舗の写真など視覚的にわかりやすいのも理由の一つです。また、掲載されている内容に統一性があるため、気軽にクリックして比較できるというのもあります。
SEOに比べて競合が少ない
ランキングサイトや口コミサイトなどに掲載されることが今までは重要でしたが、MEO対策では検索結果よりも地図が上位に表示されます。競合は、同じ地域の店舗や会社だけとなり、大手企業のポータルサイトと競わなくて済みます。
MEO対策のデメリット
次にMEO対策のデメリットについて、次の3つのポイントにまとめました。
- 対策可能なエリアは限定される
- 悪いレビューはコントロールできない
- 最新情報の更新をする必要がある
詳しく解説しています。
対策可能なエリアは限定される
MEO対策は、店舗がある地域限定で表示されるため、少し離れたエリアのユーザーには訴求できないのがデメリットです。地域で検索するため、いくらMEO対策をしたとしても、対象地域内でなければ、ユーザーの検索結果には表示されません。
悪いレビューはコントロールできない
口コミは、MEOで上位表示されるための重要な要素です。しかし良い口コミよりも悪い口コミのほうが書き込まれやすい傾向があるうえ、その内容もコントロールできないのがデメリット。低評価レビューがついてしまったとしても、真摯に受け止め、誠意をもって対応するほかありません。
最新情報の更新をする必要がある
MEOで上位表示を目指すには、定期的な情報発信、最新の店舗情報や写真の更新、口コミを促す施策や返信など、継続的な対策が必要です。情報が古いままだと、現在の情報と異なるとみなされ、Googleのペナルティ対象になる可能性も。複数店舗を経営していたり、本業で忙しかったりすると、更新が負担となることもあります。
MEO対策でやるべきこと8選

MEO対策でやるべきことを次の8つにまとめたので、参考にしてください。
- Googleビジネスプロフィールに登録する
- 基本情報を充実させる
- 店舗の状況に応じて情報を更新する
- 「投稿」の機能を利用する
- 口コミを集めて評価を上げる
- 口コミの管理や返信をする
- サイトを充実させる
- SNSとリンクさせる
順にみていきましょう。
Googleビジネスプロフィールに登録する
MEO対策をするには、最初にGoogleビジネスプロフィールへの登録が必要です。既存のプロフィールからも作成できます。利用料は無料です。
Googleアカウントにログインしたら「ビジネス機能」から「ビジネス用にカスタマイズ」をオンにして、店舗情報などを入力していきましょう。
基本情報を充実させる
掲載するべき基本情報については次のようなものがあります。
- ビジネス名
- カテゴリ
- 住所とピンの位置
- 営業時間
- 電話番号
- Webサイト
- SNS
- 属性
以上の情報を正確に入力し、情報が新しくなるたびに更新していきましょう。

店舗の状況に応じて情報を更新する
Googleビジネスプロフィールには、営業時間や定休日などを設定できる項目があります。オーナーの都合により時短営業や臨時休業になってしまった場合、祝日の営業は閉店時間が早まる場合など、変則的な営業になる場合は要注意です。
記載している内容と実際の営業日時が違うと「ネットの情報と違う」とマイナスなイメージを与えます。なにか店舗の状況が変化した場合は、すぐに情報を更新するようにしましょう。

「投稿」の機能を利用する
Googleビジネスプロフィールでは、投稿や写真といった機能があります。この情報を定期的に新しい情報に更新していくと、Googleからの評価も高まり、上位表示を狙えます。投稿機能には次のような情報を掲載できます。
- 営業時間の変更
- クーポンの配信
- 新メニューの紹介
- セールやキャンペーン
お得なクーポンやセールの情報など最新の情報によって、顧客の来店意欲も高まるでしょう。
口コミを集めて評価を上げる
口コミが多いと、知名度が高いと認識され、上位表示される要因となります。来店してくれたユーザーには、口コミを投稿してくれるよう積極的にアプローチしましょう。
注意点としては、口コミ投稿のお礼を渡してはいけない点です。ガイドラインに「口コミの謝礼としてお金を渡したり、受け取ったりしないでください」と記述されています。
来店した顧客に対して、自然な形で口コミを投稿してもらえるように働きかける必要があります。

口コミの管理や返信をする
投稿してくれた口コミに対しては、丁寧に返信しましょう。マイナスの口コミであったとしても、誠意をもって返信することで、口コミをチェックしたほかのユーザーの信頼を得られるかもしれません。もし不適切な口コミであるのであれば、Googleに報告し削除のリクエストもできます。

サイトを充実させる
GoogleビジネスプロフィールでMEO対策を充実させるのと同時に、自社サイトの充実にも取り組みましょう。MEO対策の結果、興味を持ってくれたユーザーが、リンクからWebサイトに訪問する可能性があります。
しかし、自社サイトの内容がスカスカであれば、すぐに離脱したり興味を失ったりするかもしれません。リンクから訪問してくれるユーザーは、将来の優良顧客予備軍です。そのため自社サイトの内容を充実させておきましょう。
SNSとリンクさせる
InstagramなどのSNSを運営している場合は、そのリンクも貼っておきます。SNSでつながることで、最新の情報を届けることができ、継続的な顧客やファンになってくれるかもしれません。

MEO対策とSEO対策でよくある質問

MEO対策とSEO対策でよくある質問に関してお答えします。
- MEO対策は自分でもできる?
- ローカルSEOとMEOの違いはなに?
- MEO対策におけるガイドライン違反とは?
順にみていきましょう。
MEO対策は自分でもできる?
SEO対策に比べて、対策すべき範囲が限られているため、店舗経営者自身でも対応可能です。その代わり、最新の情報や写真のアップ、口コミへの対応など、定期的に更新する必要があります。忙しくて更新できない場合は、外注も検討してみるといいでしょう。

ローカルSEOとMEOの違いはなに?
MEOは、ローカルSEOのうち地図検索に特化した検索上位を目指す施策全般のことを指します。特定の場所を検索した際、検索結果やマップ検索に上位表示されるよう最適化します。ローカルSEOとMEOは、同義語として扱われることも多く、実はMEOと呼ぶのは日本だけ。海外ではローカルSEOで統一されています。

MEO対策におけるガイドライン違反とは?
Googleビジネスプロフィールではガイドラインを設定しています。禁止されているコンテンツなどがあり、次のような点に気をつけましょう。
- ビジネス名に不要な情報を含めない
- 業務内容やサービス提供地域を正確に記載する
- 口コミを偽装しない
- 過度な広告をしない
- 不適切なコンテンツを含まない
ビジネス名に不要な情報を含めることについては、次のような例があります。
✖️「Google銀行 日本一元気な銀行」(キャッチコピーを挿入)
〇「Google銀行」
✖️「Google銀行2058」(店舗コードを記入)
〇「Google銀行」
ほかにも、すべて大文字・営業時間の掲載・URL・特殊文字・所在地などをビジネス名に加えるのもNGです。登録するビジネス名は、不要な情報を記載せず、名前のみにしましょう。
また、1つのビジネスプロフィールにつき1ビジネスとなっているため、1つのビジネスに対して複数のプロフィールを作成すると表示に問題が発生します。
これらのガイドラインを守らず違反すれば、Googleからアカウント停止などのペナルティを受けるので気をつけましょう。
まとめ:お店の事業者様はまずはMEO対策を優先的に取り組みましょう!
この記事では、MEO対策とSEO対策の違いについて解説しました。最後に重要な情報をまとめておきます。
- MEO対策とはグーグルマップで上位表示させるための施策
- 検索結果ではSEOよりもMEOのほうが上位に表示される
- SEO対策の対象は自社サイト、MEO対策の対象はGoogleビジネスプロフィール
- 費用はSEO対策のほうが高額
- 効果が出るまでの期間はMEO対策のほうが短期間
- MEO対策はオーナー自身でも可能
店舗経営者にとって、MEO対策は重要です。しかも、SEO対策に比べて、MEO対策のほうが効果が表れやすいため、今すぐ取り組むべき施策といえます。
店舗オーナー様自身でも対策は可能ですが、口コミにすべてに丁寧に返信したり、毎週店舗情報をアップしたりと大変なのも事実なので、その場合は当社にご相談ください!