「悪い口コミがついたのでGoogleマップからお店を削除したい」や「会員制の店舗なのでGoogleマップに表示したくない」など。Googleマップから、店舗情報を削除する方法を探している方もいるでしょう。
この記事では、Googleマップからお店を削除する方法を解説します。さらに、削除すべきケース・削除すべきでないケースから、5つの注意点までピックアップします。Webの専門知識がない方でも理解できるように説明するので、ぜひ最後までご覧ください。
【2024年最新】MEO対策とは?店舗集客の方法から始め方まで初心者にわかりやすく解説この記事の目次
Googleマップの店舗情報は営業している限り削除できない
「悪い口コミをつけられたので店舗情報を新しくしたい」または「会員制なのでお店の情報を公開したくない」と考えているオーナーもいるかもしれません。しかし、Googleマップの店舗情報は、営業している限り削除できません。
Googleマップに店舗を表示させるには、Googleビジネスプロフィールに情報を登録する必要があります。Googleビジネスプロフィールとは、Googleが無料で提供する店舗管理ツールのこと。Googleビジネスプロフィールにおけるアカウントを削除しても、店舗は表示され続けるので注意してください。
口コミのみを非表示にすることも不可能なので、高評価の口コミを集める工夫が大切です。参考として、よい口コミの集め方をいくつかご紹介しましょう。
- お客さまの満足度を高める
- 質のよいサービスを提供する
- 悪い口コミを分析して今後に活かす
- メールやPOPで口コミ投稿を促す
Googleの規約に違反する口コミは、Googleに削除を依頼できます。削除依頼の詳しい手順は「Googleマップにて口コミを削除依頼する方法」にて解説します。
Googleマップにて店舗を削除すべきケース
Googleマップにて店舗を削除すべきケースを、3つピックアップしました。
- 閉店・廃業する場合
- お店を重複して登録している場合
- 業種を変更する場合
逆に削除すべきでない場合は「Googleマップにて店舗を削除すべきでないケース」にてご紹介します。それでは、ひとつずつ見ていきます。
閉店・廃業する場合
閉店・廃業する場合は、Googleマップの店舗を削除したほうがよいです。Googleマップの店舗情報を変更しなければ、お客さまが営業中と勘違いして来店する可能性があります。
お客さまの混乱を防ぐため、閉店した際はまず「閉業」マークをつけ、Googleマップから店舗を削除しましょう。削除する方法は「Googleマップにて店舗を削除する手順」を参考にしてみてください。
お店を重複して登録している場合
「すでにお店を登録しているのに、間違えて再度お店を登録してしまった」というケースは少なくありません。Googleマップにお店が重複して存在していると、お客さまは「どちらが正しい情報なのか?」と疑問を持ってしまいます。
お店を2つ登録していると、せっかく投稿された口コミや写真が分散される恐れも。検索ユーザーにわかりやすく店舗情報を伝えるために、重複した店舗情報は削除しましょう。対処方法は「重複した店舗を削除する手順」にて説明します。
業種を変更する場合
ビジネス業種が変わるときは、Googleマップのお店を削除してください。そして、新たなビジネスのためにアカウントを作り直し、再度Googleマップにお店を登録します。前の業種のアカウントを利用すると、口コミなどの情報が残ったままになります。
たとえば、カフェから雑貨屋に業種変更した場合で考えてみましょう。「ケーキが美味しかったです」や「ランチがお得でした」という口コミを見た方は、「このお店は本当に雑貨屋なのか?」と混乱しますよね。お店の情報がわかりにくければ、来店機会を逃すかもしれません。
Googleマップにて店舗を削除する手順
Googleマップにて店舗を削除する手順をご紹介します。
- Googleビジネスプロフィールにて閉業マークを付ける
- Googleマップから削除申請をする
- リスティングを削除する
削除の仕方を知りたい方は、ぜひ参考にしてみてください。
Googleビジネスプロフィールにて閉業マークを付ける
Googleマップの店舗情報は、Googleビジネスプロフィールにて管理します。まずは、Googleビジネスプロフィールにて、次の手順で閉業マークを付けましょう。
- Googleビジネスプロフィールの管理画面にログインする
- 「情報」メニューを選択する
- 「閉業」を選択する
- 「保存」を選択する
上記の対応が完了すると、Googleマップでお店を検索する際に「閉業」ラベルが表示されるようになります。
Googleビジネスプロフィールとは?使い方・登録方法を図解でカンタン解説! Gogoleビジネスプロフィールのログイン方法を図解!ログインできない時の対処方法も!Googleマップから削除申請をする
次はGoogleマップからの対応法をご紹介します。Googleビジネスプロフィールの管理者でない方でも、削除申請できる方法です。
- Googleマップ上でお店を検索する
- 「情報の修正を提案」を選択する
- 「休業、閉業、または削除」を選択する
- 「閉業している」を選択する
- 内容確認して送信ボタンを押す
上記の手順では、閉業以外にも次のような情報修正が行えます。
- 臨時休業
- この場所には存在しない
- 他の場所と重複
- 不適切、有害、誤解を招く
- 一般に公開されていない
- 新しい場所に移転している
削除申請が反映されるには、約2週間〜3ヶ月かかるといわれています。
リスティングを削除する
Googleビジネスプロフィールにおけるリスティングとは、Google検索やGoogleマップを通じて、検索者に自店舗の情報を提供するサービスです。Googleマップからお店を削除するために、リスティングを削除しましょう。
リスティングの削除手順をご紹介します。
- Googleビジネスプロフィールの管理画面にログインする
- 「情報」メニューを選択する
- 「Google上でこのビジネスを休業または閉業する」を選択する
- リスティング削除に関する注意点を確認する
- 「削除」ボタンを押す
リスティング削除がGoogleマップに反映されるまでには時間がかかります。反映までの期間中ユーザーに誤解を与えないため、最初に「閉業」マークを付ける必要があるのです。
一度リスティングを削除すると、店舗情報を復元することは不可能です。リスティングを削除して問題ないのか、慎重に検討してから対応してください。
重複した店舗情報を削除する方法
重複した店舗情報を削除する方法は、主に2つあります。
【一般ユーザーがGoogleマップから削除する方法】
- Googleマップ上でお店を検索する
- 「情報の修正を提案」を選択する
- 「休業、閉業、または削除」を選択する
- 「他の場所と重複」を選択する
- 内容確認して送信ボタンを押す
【アカウントオーナーがGoogleマップから削除する方法】
- Googleビジネスプロフィールの管理画面にログインする
- 「情報」メニューを選択する
- 「Google上でこのビジネスを休業または閉業する」を選択する
- リスティング削除に関する注意点を確認する
- 「削除」ボタンを押す
上記手順を参考にして、店舗情報を統一しましょう。
Googleマップにて店舗を削除すべきでないケース
Googleマップにて店舗を削除すべきでないケースは、次の通りです。
- 住所や店舗名を変更する場合
- オーナーを変更する場合
- 一時的に休業する場合
削除しなくてよい理由や、具体的な対処法を説明します。
住所や店舗名を変更する場合
住所や店舗名を変更する際に、Googleマップ上のお店を削除する必要はありません。住所・店舗名の変更方法は、以下の通りです。
【住所を変更する方法】
- Googleビジネスプロフィールの管理画面にログインする
- 「情報」メニューを選択する
- 「所在地とエリア」「ビジネス所在地」の編集アイコンを選択する
- 変更先の住所の入力する
- 「保存」をクリックする
【店舗名を変更する方法】
- Googleビジネスプロフィールの管理画面にログインする
- 「情報」メニューを選択する
- 「ビジネス名」の編集アイコンを選択する
- 新しい店舗名を入力する
- 「適用」をクリックする
新しく入力した内容がGoogleマップに表示されるので、間違いがないように見直してください。
オーナーを変更する場合
「別の方をオーナーにしたい」や「現在のオーナーと連絡がつかない」といった場合でも、オーナーを変更して現在のアカウントを運用可能です。オーナー権限を譲渡する流れをご紹介します。
- Googleビジネスプロフィールの管理画面にログインする
- メニュー画面から「ユーザー」を選択する
- 新たなオーナーを選択する
- 「メインオーナー」を選択する
- 「譲渡」を選択する
- 「完了」を選択する
Googleビジネスプロフィールでは、メインのオーナーだからこそ編集可能な部分があるので、権限の所在を明確にすることが重要です。
一時的に休業する場合
一時的に休業するならば、「休業」マークをつけるのがおすすめ。一度アカウントを削除すると、それまでに投稿された写真や口コミは復元不可能です。つまり、営業再開時には、店舗情報をゼロから作成しなければいけません。
休業マークをつける方法は、次の通りです。
- Googleビジネスプロフィールの管理画面にログインする
- 「情報」メニューを選択する
- 「臨時休業」を選択する
- 「保存」を選択する
営業を再開する際は、休業マークをつけたのと同様の手順で「営業中」を選択します。この方法であれば、休業前の店舗情報を引き継ぐことができます。
Googleマップにて店舗を削除するときの注意点5つ
Googleマップにて店舗を削除するときの注意点を、5つピックアップしました。
- Googleビジネスプロフィールのみ削除すると第三者に勝手に編集される可能性がある
- 削除ではなく休業とする選択肢もある
- リスティングを削除できるのはオーナーのみ
- 完全に削除されるまでには時間がかかる
- 削除したアカウントは復旧できない
以下で、詳しく見ていきます。
Googleビジネスプロフィールのみ削除すると第三者に勝手に編集される可能性がある
Googleビジネスプロフィールにおけるアカウントのみ削除すると、管理者不在の状態でGoogleマップにお店が表示されます。営業時間を編集されたり、オーナーを装って口コミに返信されたり……。第三者によって、店舗情報を勝手に編集される可能性がある危険な状態です。
このような状態を防ぐために「Googleマップにて店舗を削除する手順」でご紹介した手順に沿って、正しく対応しましょう。
削除ではなく休業とする選択肢もある
Googleマップでは閉業以外にも、臨時休業と表示する設定もあります。「将来的に営業を再開する可能性がある」という場合は、臨時休業に設定するほうがよいです。営業再開時には、現在のアカウントをそのまま活用できます。
ただし、Googleマップ上で休業となっていても、営業状況を見落とすお客さまもいます。お客さまに迷惑がかからないように
・ホームページで休業をお知らせする
・休業の詳細を記した写真を投稿する
・SNSで休業をお知らせする
上記の方法で、アナウンスすることが大切です。
リスティングを削除できるのはオーナーのみ
リスティングを削除できるのはオーナーに限られます。オーナー権限のないユーザーは、Googleマップ上から修正提案をして、Googleから承認されなければいけません。
オーナー権限があるほうが、スムーズにGoogleマップの情報を編集可能です。オーナー権限を持つ方が退職するときは、必ず権限を譲渡してください。
完全に削除されるまでには時間がかかる
リスティングの削除申請をしても、完全にGoogleマップから削除されるまでには時間がかかります。短ければ1週間、長ければ1年ほどかかるケースも。「削除したはずなのに、まだGoogleマップに表示されている……」と焦らず、情報の反映を待ちましょう。
Googleマップに反映されるまでの期間に、お客さまが来店しないような工夫が求められます。例としては、SNSやホームページにて閉店・廃業をお知らせする、などの方法が挙げられます。
削除したアカウントは復旧できない
リスティング削除後は、アカウントを復旧できません。口コミや写真、メニュー表、広告の履歴など……すべてのコンテンツが消えてしまいます。一度行うと取り消せない操作のため、アカウント削除は慎重に検討してください。
「アカウントを削除したけれど、再度Googleマップにお店を登録したい」という場合は、あらためてビジネス情報を登録します。ゼロから情報を入力していくので、時間と手間がかかってしまうのです。
Googleマップで非表示にできる店舗情報
「会員制なので店舗情報を非表示にしたい」という方もいるでしょう。Googleマップで非表示にできる店舗情報は、次の3種類です。
- 住所
- 電話番号
- 写真
ひとつずつ解説していきます。
住所
非店舗型ビジネス・ハイブリッド型ビジネスの場合に限り、Googleマップ上の店舗住所を非表示にできます。
具体的には、訪問介護や出張マッサージ、デリバリー業などが該当します。なお、ハイブリッド型ビジネスとは、イートインと宅配の両方に対応しているサービスです。
電話番号
電話番号もGoogleマップで非表示にできる店舗情報のひとつ。会員制のクラブやバーにおすすめの方法です。
一般的なビジネスの場合、電話番号を公開するほうが利用客を集められます。電話番号が非公開だと問い合わせの手段が限定され、集客の機会を逃すからです。
写真
住所や電話番号と同様、写真もGoogleマップにて非表示にできます。Googleマップ上の写真は「ユーザーによって投稿されたもの」と「オーナーによって投稿されたもの」の2種類です。店舗側で非公開にできるのは、オーナーが投稿した写真に限ります。
基本的に、ユーザーが投稿した写真は削除できません。削除できるのは、写真がGoogleのポリシーに違反した場合のみです。たとえば、Googleが禁止する次のようなコンテンツを含む写真は、削除をリクエストできます。
- なりすまし
- 誤った情報
- ハラスメント
- ヘイトスピーチ
- 不適切なコンテンツ
- 個人情報
- 暴力的または残虐なコンテンツ
Googleマップで店舗情報を一部非表示にする方法
Googleマップで店舗情報を一部非表示にする方法をご紹介しましょう。
- 住所の場合
- 電話番号の場合
- 写真の場合
各情報について、細かく手順を説明します。
住所の場合
Googleマップでお店の住所を非表示にする方法は、次の通りです。
- Googleビジネスプロフィールの管理画面にログインする
- 「情報」メニューを選択する
- 「住所をクリア」を選択する
- 「適用」をクリックする
上記の手順が完了すれば、店舗の住所は非公開となります。
電話番号の場合
電話番号を非公開にする手順をご紹介しましょう。
- Googleビジネスプロフィールの管理画面にログインする
- 「ビジネス プロフィールの設定」を選択する
- 「詳細設定」を選択する
- 電話番号の欄で「表示しない」をオフにする
ただし、電話番号が完全に非公開になるには、最長で60日ほどかかります。
写真の場合
「誤って個人的な写真をアップロードしてしまった」または「提供終了したメニューの写真を削除したい」といった理由から、写真を削除したい方もいるのでは。
- 削除したい写真を選択する
- 右上のゴミ箱マークを選択する
- 「削除」をクリックする
その場合、上記の手順で投稿した写真を削除できます。
Googleマップにて口コミを削除依頼する方法
Googleの規約に違反する口コミは削除依頼が可能です。ただし、「お店に対して否定的だから」という理由では、削除を依頼できません。口コミ削除を依頼する方法は、次の通りです。
- 削除依頼する口コミを見つける
- 「その他」のアイコンにて「クチコミを報告」を選択する
- 報告する違反の種類を選択する
Googleマップの口コミは、投稿者・返信者以外もやり取りを閲覧できます。批判的な口コミにも真摯に対応することで、お店の信頼度を高められます。また、低評価の口コミは、サービスの改善点を見つけるきっかけとなるでしょう。
なお、よい口コミを集めたいからといって、次の行為は規約違反となります。
- 特典と引き換えに口コミを促す
- 否定的な口コミを禁止する
- 自作自演の口コミを投稿する
- 競合他社の評判を下げるために故意に批判的な口コミを投稿する
Googleマップの口コミは、お客さまとの重要なコミュニケーションツールです。よい口コミを集めて、お店の評価アップを目指しましょう。
- Google のビジネス プロフィールからクチコミを削除する | Googleビジネスプロフィール ヘルプ
- Google ユーザーにクチコミを投稿してもらう | Googleビジネスプロフィール ヘルプ
Googleマップの店舗削除に関するQ&A
Googleマップの店舗削除に関するQ&Aを、2つピックアップしました。
・休業状態から営業を再開するときの対応は?
Googleマップにおけるお店の削除方法について、疑問がある方はご覧ください。
Googleマップ削除後にお店を再登録する方法は?
Googleマップからお店を削除すると、アカウントを再び復元することは不可能です。お店を再登録する場合は、ゼロからアカウントを作り直さなければいけません。Googleビジネスプロフィールにアクセスしてビジネス情報を入力し、オーナー確認を済ませます。
すでにGoogleマップ上に店舗が再登録された状態で、新しくアカウントを作成すると情報が重複してしまいます。複数人で管理する際は、重複して登録しないように注意してください。
【図解】Googleマップにお店を登録する方法!初心者向けに店舗登録の手順を解説休業状態から営業を再開するときの対応は?
休業状態から営業を再開するときは、次の手順で店舗情報を更新します。
- Googleビジネスプロフィールの管理画面にログインする
- 「情報」メニューを選択する
- 「情報」メニューを選択する
- 「保存」を選択する
上記対応が完了次第、Googleマップにて「営業中」と表示されているかを確認しましょう。
まとめ:正しい手順でGoogleマップの店舗情報を削除しましょう
Googleマップ上のお店は、営業している限り削除できません。ただし、閉店・廃業する場合や業種を変更する場合、閉業マークを付けた後にGoogleマップから情報を削除する必要があります。Googleマップにて営業中と表示されたままでは、お客さまを混乱させてしまうからです。
Googleビジネスプロフィールのアカウントを削除しても、管理者不在の状態でお店は表示され続けます。リスティングを削除するなど、正しい手順で対応することがポイント。店舗情報を削除するのではなく、休業と表示する選択肢もあります。
注意点として、一度削除したアカウントは復旧不可能です。Googleマップからお店を削除する際は、慎重に検討してから対処しましょう。