
Googleビジネスプロフィール(旧Googleマイビジネス)の運用は、Googleマップ上で自社サービスや事業への集客に非常に有益です。画像や動画もアップでき、宣伝効果も高いため、積極的に運用していきたいものです。
しかし、定期的に情報を投稿できないと悩むオーナーも少なくありません。Googleビジネスプロフィールは、管理者を追加することで、オーナーの代わりに運用を任せることも可能です。
そこで、この記事ではGoogleビジネスプロフィールを複数人で管理する方法を解説します。管理者を追加する方法を図解で紹介するので、ぜひ参考にしてください。
Googleマイビジネス(Google My Business/GMB)という名称は、2021年11月4日に「Googleビジネスプロフィール(Google Business Profile/GBP)」という名称に変更されました。Googleの検索画面やGoogleマップから直接ビジネスプロフィールを編集できるようになり、今までよりも利便性が向上しました(2022年7月にGoogleマイビジネスアプリのサービス提供が終了)。当記事では、「Googleマイビジネス」という表記は使用せず、Googleビジネスプロフィールに統一して解説しています。Googleマイビジネス表記の記事は情報が古い場合がありますのでご注意ください。
この記事の目次
Googleビジネスプロフィール管理者の種類
Googleビジネスプロフィールを管理・編集できるのは、オーナーと管理者です。どちらもGoogleアカウントが必要です。管理者とオーナー、それぞれの特徴と権限の違いについて解説しましょう。
オーナー
Googleビジネスプロフィールを作成し、オーナー確認を済ませた人がメインオーナーとなります。オーナーには2種類あり、それがメインオーナーとただのオーナーです。
オーナーには、ユーザーを追加・削除する権限があります。それどころか、ビジネスプロフィール自体を削除できる権限があるため、誰にオーナー権限を持たせるかを慎重に選ばなくてはいけません。
管理者
オーナーは、管理者として編集スタッフをアカウント内に招待できます。発行された招待リンクを承諾すれば、ユーザーはすぐ作業にとりかかれます。管理者の数に制限はありません。
権限の種類
オーナーと管理者の権限の違いは2点だけです。管理者にはなくオーナーにある権限は以下の2つのみ。
- ユーザーを追加・削除する
- ビジネスプロフィールを削除する
管理者は自分のアカウントを削除できますが、自分以外のアカウントは削除できません。また、ビジネスプロフィール自体を削除できるのもオーナーのみです。
管理者は、上記の2点以外の作業全般が可能です。ユーザータイプごとの権限について以下の表にまとめました。
権限 オーナー 管理者 ユーザーを追加、削除 〇 ビジネスプロフィールを削除 〇 Googleによる変更すべてを承認 〇 〇 予約機能をオプトインまたはオプトアウト 〇 〇 特定のビジネス情報設定を更新
・ビジネスの名前、カテゴリ、ウェブサイトを編集
・ビジネスに閉業マークを付ける
・ビジネスグループを作成〇 〇 ビジネスプロフィールをGoogle検索とGoogleマップで直接管理 〇 〇 Google広告アカウントのリンクを管理 〇 〇 メッセージ機能を使用 〇 〇 カスタムラベルを追加して特定のビジネスグループを簡単に検索 〇 〇 属性を編集 〇 〇 料理宅配リンクを編集 〇 〇 主要なビジネス情報を編集(例: 営業時間、住所) 〇 〇 電話番号を編集 〇 〇 サービスを編集 〇 〇 投稿を作成、管理、公開 〇 〇 カバー写真やその他の写真を追加、削除、編集 〇 〇 ロゴを追加、削除、編集 〇 〇 商品を追加、削除、編集 〇 〇 クチコミに返信 〇 〇 インサイトをダウンロード 〇 〇 Q&A に返信 〇 〇
Googleビジネスプロフィールに管理者を追加するメリット
Googleビジネスプロフィールに管理者を追加するメリットは、以下の2つです。
- 運営を複数人で分担できる
- 運営を外部委託できる
それぞれ詳しく見ていきましょう。
運営を複数人で分担できる
管理者は、Googleビジネスプロフィール内の編集全般の権限があります。対応すべき作業が多い場合、管理者を追加して複数人で分担も可能です。
Googleビジネスプロフィールの運営は、基本情報の設定以外に、新しい情報の追加や編集、口コミ管理などがあります。複数店舗を経営している場合、店舗の数だけGoogleビジネスプロフィールを管理・運営しなければなりません。
しかし、すべての作業をオーナーが管理するのは現実的ではありません。スタッフを管理者として追加し、代わりに運営してもらいましょう。
外部委託できる
Googleビジネスプロフィールの編集は、事業スタッフを管理者として招待する以外に、外部委託という手段があります。とくに、一人社長で手が回らない場合やスタッフがWebに疎い場合は、外部スタッフを検討してみましょう。MEO対策を専門とする会社に依頼したほうが、成果が早く出るかもしれません。
管理者を追加する手順
管理者を追加する手順は以下のとおりです。
- Googleビジネスプロフィールにログイン
- 三点リーダー> [ビジネス プロフィールの設定]をクリック
- [ユーザーとアクセス権] をクリックし左上の追加アイコンをクリック
- 名前またはメールアドレスを入力
- [アクセス] で [オーナー] または [管理者] を選択
- [招待] をクリック
画像とともに解説していきましょう。
-
Googleビジネスプロフィールにログイン
ビジネスプロフィールマネージャーからGoogleビジネスプロフィールにログインしましょう。
-
三点リーダー>「ビジネスプロフィールの設定」をクリック
ビジネスプロフィール右上の三点リーダーをクリックし、メニューの中から「ビジネスプロフィールの設定」をクリック。
-
[ユーザーとアクセス権] をクリックし、左上の追加アイコンをクリック
「ユーザーとアクセス権」をクリックし、左上の追加アイコンをクリックしましょう。
-
名前またはメールアドレスを入力
招待したい人の名前またはメールアドレスを入力します。
-
[アクセス] で [オーナー] または [管理者] を選択
アクセス権を「オーナー」か「管理者」かを選びましょう。
-
[招待] をクリック
最後に招待をクリックすれば、入力したアドレスユーザーへ招待メールが届きます。相手が招待を承認すれば、追加が完了です。
オーナーと管理者を削除する方法
オーナーと管理者を削除する方法は以下のとおりです。
- .Googleビジネスプロフィールにログイン
- 三点リーダーから [ビジネス プロフィールの設定] >[ユーザーとアクセス権]をクリック
- 削除するユーザー>[管理者を削除]をクリック
それぞれ順に見ていきましょう。
-
Googleビジネスプロフィールにログイン
Googleにログインし、アプリ一覧からeビジネスプロフィールマネージャーをクリックします。
複数店舗ある場合は、リストの中から対象のビジネスプロフィールにログインしましょう。 -
三点リーダーから [ビジネス プロフィールの設定] >[ユーザーとアクセス権]をクリック
三点リーダーをクリックし「ビジネスプロフィールの設定」をクリックします。次に「ユーザーとアクセス権」をクリックしましょう。
-
削除するユーザー>[管理者を削除]をクリック
管理者やオーナーのリストから、削除したい管理者を選択し[管理者を削除]をクリックします。
削除できない場合
削除できない場合は、以下のようなケースが考えられます。
管理者としてログインしている
メインオーナーが自分を削除するためには、あらかじめ別のユーザーにメインオーナーの権限を譲渡しておく必要があります。また、オーナーや管理者を削除できるのはオーナーのみです。
削除が完了すると、削除された相手にメール通知が届きます。ただし、削除したユーザーが過去にした口コミに対する返信やコメントなどは、削除されず残ります。
オーナーと管理者のアクセス権を変更する
オーナーや管理者のアクセス権の変更は以下の手順です。
- Googleビジネスプロフィールにログイン
- 三点リーダーから [ビジネス プロフィールの設定] >[管理者]をクリック
- アクセス権を変更するユーザーをクリック
- [メインのオーナー]、[オーナー]、[管理者] からロールを選択
- [保存] をクリック
それぞれ順に見ていきましょう。
-
Googleビジネスプロフィールにログイン
Googleにログインし、アプリ一覧からeビジネスプロフィールマネージャーをクリックします。
複数店舗ある場合は、リストの中から対象のビジネスプロフィールにログインしましょう。 -
三点リーダー[ビジネス プロフィールの設定] >[ユーザーをアクセス権]をクリック
三点リーダーをクリックし「ビジネスプロフィールの設定」をクリックします。次に「ユーザーとアクセス権」をクリックしましょう。
-
アクセス権を変更するユーザーをクリック
管理者のリストの中から、アクセス権を変更したいユーザーを選びましょう。
-
[メインのオーナー]、[オーナー]、[管理者] からロールを選択
次の3つの中から変更したい権限を選択します。
・メインのオーナー
・オーナー
・管理者メインのオーナーは、Googleビジネスプロフィールを削除する権限を持つため、オーナーの権限の移行は慎重に行いましょう。最後に[保存]をクリックすれば、作業終了です。
Googleビジネスプロフィールの管理者追加に関する注意点
Googleビジネスプロフィールの管理者追加に関する注意点は以下の3つです。
- オーナー権限は容易に渡さない
- プロフィール管理の役割をはっきり決める
- 担当を外れたら即座に権限を削除する
それぞれ順に見ていきましょう。
オーナー権限は容易に渡さない
オーナーは、管理者にない権限を持っています。それが「ユーザーの追加・削除」「Googleビジネスプロフィールの削除」です。
例えば、店長にオーナー権限を渡したところ、急に引継ぎなしに辞めてしまった場合、作業スタッフを追加・削除することができなくなってしまいます。また恨みを買って、腹いせにアカウントを削除されることもありうるでしょう。そのような危険性をはらんでいることを知り、オーナー権限は、容易に渡さないようにしましょう。
プロフィール管理の役割をはっきり決める
追加する管理者の人数制限はありません。ただ、複数人が管理すると、次のような危険性があります。
- 責任の所在がはっきりしない
- 運用の方針が違う
- 口コミへの返信の対応が違う
誰がどのような作業を担っているかを決め、対応の基本方針をしっかり共有しておきましょう。
担当を外れたら即座に権限を削除する
もし、管理者として運用していたスタッフが担当を外れたら、即座に管理者から削除しましょう。その理由として、退職や配置転換したにもかかわらず、いつでもGoogleビジネスプロフィールを自由に編集できる権利を与えておくのは危険だからです。
まとめ
Googleビジネスプロフィールは、適切に運用すると集客に貢献してくれる素晴らしいサービスです。
ただ、口コミを増やす・口コミに適切に対応する・定期的に新しい情報を投稿するなど、運用するには手間と時間がかかります。
そこで、スタッフや外部サービスに管理者権限を渡し、代わりに運用してもらうのはいかがでしょうか。この記事を参考に、管理者やオーナーを追加・削除し、Googleビジネスプロフィールの運営に役立ててください。