【図解】Googleビジネスプロフィールのカテゴリ設定方法とその重要性を解説

近年、集客においてますます重要度が高まっているGoogleビジネスプロフィール（旧Googleマイビジネス）。その中でも、検索結果への表示や顧客獲得に大きく影響するのが「カテゴリ設定」です。

しかし「どのようなカテゴリを選べばいいかわからない」「設定方法が複雑そう」と悩んでいる方も多いのではないでしょうか？

そこで今回は、Googleビジネスプロフィールのカテゴリ設定について、図解付きでわかりやすく解説します。適切なカテゴリーを選択して、あなたのサービスへの集客効率を上げていきましょう。

Googleビジネスプロフィールのカテゴリとは

Googleビジネスプロフィールのカテゴリとは、あなたのビジネスの種類や提供するサービスを分類するためのラベルです。ユーザーが検索時にあなたのビジネスを見つけやすくするために使用されます。

カテゴリは大きく「メインカテゴリ」と「サブカテゴリ」の2つに分けられ、選択したカテゴリによっては、追加される機能もあります。それぞれ詳しく見ていきましょう。

メインカテゴリ

メインカテゴリは、あなたのビジネスを最もよく表すカテゴリをさします。ローカル検索結果では、関連性・距離・知名度などの要素を組み合わせたうえで、最適な結果が表示されます。カテゴリの選択は、検索結果のランキングに影響する要因のひとつですから、正しく選びましょう。

メインカテゴリの例としては、下記のようなものがあります。

• レストラン
• 美容院
• 整体院
• 学習塾
• ホテル
• 宅配ピザ
• キャッシングサービス

あなたのビジネス全体を表す具体的なものを選択しましょう。中心となる事業を表すカテゴリを設定すれば、あとはGoogleがシステム内で対応してくれます。

ただし、すでに設定したカテゴリを変更する場合は、再度オーナー確認を行うよう求められる場合があるため、慎重に選びましょう。

追加（サブ）カテゴリ

追加（サブ）カテゴリは、メインカテゴリを補足するもので、最大9つまで選択できます。追加（サブ）カテゴリの設定は、ユーザーの検索結果の表示率向上に役立つのでおすすめです。

事例としては以下です。

メインカテゴリ	サブカテゴリ
レストラン	和食・イタリアン
美容院	カット・カラー
整体院	腰痛専門・産後ケア
学習塾	小学生・英語
ホテル	ビジネスホテル・温泉旅館

※あくまでの事例であり、サブカテゴリはこのケースに限りません

メインカテゴリがレストランの場合でも、和食を設定しておくことで「和食」と検索したユーザーのローカル検索に表示される可能性があります。

選択したカテゴリによって追加される機能

選択したカテゴリによって、Googleビジネスプロフィールに追加される機能が異なります。

カテゴリ固有の追加機能の一例については以下のとおりです。

レストラン	メニューの掲載 予約ボタン
美容院	クーポン発行 予約ボタン
整体院	サービスメニューの掲載 予約ボタン
学習塾	コース別の料金
ホテル	ホテルの評価 アメニティ情報一覧

追加機能を有効活用して、検索者のニーズを満たしましょう。

Googleビジネスプロフィールのカテゴリを適切に選ぶメリット

Googleビジネスプロフィールのカテゴリを適切に選ぶと以下のようなメリットがあります。

• 検索結果での表示率向上
• ターゲット顧客へのリーチ
• ビジネス情報の拡充

それぞれ詳しく見ていきましょう。

検索結果での表示率向上

Googleは、設定したビジネスカテゴリをもとに、検索結果に表示させます。適切なカテゴリを設定することで、ユーザーが検索した際に上位表示される可能性が高くなるでしょう。

例えば、メインカテゴリを「レストラン」、サブカテゴリを「ランチ」と設定した場合、ユーザーが「ランチ 渋谷」と検索した際に検索上位に表示されやすくなります。

ターゲット顧客へのリーチ

適切なカテゴリを設定すれば、あなたのビジネスに興味を持つ近隣のユーザーに訴求しやすくなります。例えば、整体院がサブカテゴリに「産後ケア」を設定した場合、産後の腰痛に悩むユーザーにリーチしやすくなるのです。

また、美容院が予約ボタンを設定することで、検索から予約までワンストップで集客できるようになります。このように数ある検索結果のなかから、ユーザーに正しい店舗情報を伝えられるのです。また、カテゴリにあった追加機能まで利用できます。その結果、かなり効果的に集客をおこなえるでしょう。

ビジネス情報の拡充

カテゴリを設定することで、Googleビジネスプロフィールに表示されるビジネス情報が充実します。例えば、レストランを経営している場合、Googleビジネスプロフィールにメニュー掲載ができます。ユーザーは、Googleマップ上でメニューを確認でき、食べたいものを決めたうえで来店することができます。おいしそうな料理の画像をアップしておけば、来店へのモチベーションにもつながります。

最適なカテゴリを設定する方法

最適なカテゴリを設定すれば、集客に効果的です。その方法について以下の3つにまとめました。

• ビジネスの種類や業界から選ぶ
• ライバルを調査する
• 季節や事業シーズンを意識する

具体的なコツや注意点について見ていきましょう。

ビジネスの種類や業界から選ぶ

メインカテゴリは、あなたのビジネスや事業の性質を示すラベルのようなものです。扱う商品数や複数サービスを展開している場合、中心的な事業を示すものを選びましょう。ただし、Googleビジネスプロフィールのカテゴリは、数百～数千種類が用意されており、どのカテゴリを選ぶべきか迷うかもしれません。また、新しいカテゴリが追加されたり削除されたりすることもあります。

選ぶポイントとしては、飲食業であれば「レストラン」や「カフェ」、美容業であれば「美容院」や「ネイルサロン」など、具体的な業界を選ぶようにしましょう。

もし、該当するメインカテゴリが見当たらない場合は、類似カテゴリを選択するか、上位カテゴリを選択します。Googleマップの検索バーにカテゴリを入力し、いくつか検索したうえで最もマッチするものを選びましょう。

ライバルを調査する

次に、競合他社のカテゴリを確認します。具体的には、Googleマップで上位表示されるライバルを分析し、どのようなカテゴリを設定しているのかを確認します。1つのライバルのみにとらわれず、複数ライバルのカテゴリ設定を比較検討しましょう。

また、ライバルのカテゴリだけでなく、ターゲット顧客がどのようなキーワードで検索しているのかも調査します。そのうえで、競合と微妙にずらしたサブカテゴリを選択するのもおすすめです。

例えば、ライバルがメインカテゴリを「整体院」、サブカテゴリを「腰痛専門」と設定している場合、自社ではメインカテゴリを「整体院」、サブカテゴリを「肩こり専門」と設定するといった具合です。

季節や事業シーズンを意識する

季節や事業シーズンによって、適切なカテゴリが異なる場合があります。そのため、事業シーズンを意識したサブカテゴリを設定するのもおすすめです。

具体的には次のような事例があります。

設定の注意点としては、カテゴリ変更には審査が必要のため時間がかかる場合があります。シーズン少し前など、早めに変更するよう意識しましょう。

Googleビジネスプロフィールのカテゴリ設定方法

Googleビジネスプロフィールのカテゴリ設定方法をステップで紹介します。図解で解説するので参考にしてください。

• Googleビジネスプロフィールにログイン

  

  Googleビジネスプロフィールで登録したアカウントでGoogleにログインします。ログインした状態で、アイコン左横をクリックしましょう。
  Googleサービスアプリの中からビジネスプロフィールマネージャーをクリックします。

• 「プロフィールを編集」をクリック

  

  ビジネスプロフィールマネージャーのメニューの中から「プロフィールを編集」をクリックします。
  次に、ビジネス情報の「概要」のビジネスカテゴリの鉛筆マークをクリックしましょう。

• 「メインカテゴリ」において事業に一番近いものを選ぶ

  

  主要なサービスや商品を反映するカテゴリをメインカテゴリとして選びましょう。

• 必要に応じてサブカテゴリを追加・設定する

  

  ビジネスカテゴリの下の「+別のカテゴリを追加」からサブカテゴリを入力できます。
  最大9つまで追加できますが、軸がぶれないよう慎重に選びましょう。

• 変更を保存

  最後に保存を押し終了します。審査されるため、変更が反映されるまでは、数分から長い場合であれば数時間かかります。
  反映されないからといって、焦って何度も編集・保存を繰り返さなくても大丈夫です。
  数日たっても、変更が反映されない場合は、Googleに問い合わせしてみましょう。

Googleビジネスプロフィールのカテゴリ選択の注意点

Googleビジネスプロフィールのカテゴリ選択には、いくつか注意点があります。それが以下の4つです。

• 独自のカテゴリは作成できない
• 既存のカテゴリを追加・編集する場合はオーナー確認が必要
• 独立したサービスがある場合は別にGoogleビジネスプロフィールを作る
• チェーン店は名称を同じにする

以上の注意点を守って、最も適したカテゴリを選択しましょう。

独自のカテゴリは作成できない

Googleビジネスプロフィールでは、あらかじめ用意されたカテゴリの中から選択します。独自のカテゴリを作成することはできません。自社のビジネスを正確に表すカテゴリが存在しない場合は、類似カテゴリや上位カテゴリを選択しましょう。

事例としては以下のとおりです。

まだないカテゴリ	すでにあるカテゴリ
パーソナルジム	スポーツジム パーソナルトレーナー
ハンドメイド雑貨店	雑貨店 ギフト雑貨ショップ
タロット	占いサービス 占い師

自社事業に近いカテゴリがないかを検索してみたり、競合店のカテゴリを参考にしたりしましょう。

既存のカテゴリを追加・編集する場合はオーナー確認が必要

既存のカテゴリを追加・編集する場合は、Googleからのオーナー確認が必要な場合があります。オーナー確認には、ハガキや電話番号による認証など、いくつかの方法があり、多少時間がかかるので注意が必要です。また、オーナー確認が完了するまでは、カテゴリの変更が反映されません。そのため、メインカテゴリを変更したい場合は、早めの手続きをおすすめします。

独立したサービスがある場合は別にGoogleビジネスプロフィールを作る

異なる場所や営業時間で提供しているサービスや、独立した事業所がある場合は、それぞれ別のGoogleビジネスプロフィールを作成しましょう。その一番の理由は、メインカテゴリをひとつしか選択できないためです。

本屋の中にカフェがある場合は、カフェの運営者が「カフェ」をメインカテゴリとする別のGoogleビジネスプロフィールを作成します。ショッピングモール内に複数店舗がある場合は、店舗ごとに作成しましょう。

チェーン店は名称を同じにする

複数の店舗を持つチェーン店の場合、すべての店舗を同じ名称のGoogleビジネスプロフィールを作成しましょう。例えば、マクドナルドの場合、すべての店舗で「マクドナルト」として作成するといった具合です。その際は、各店舗の住所や電話番号、営業時間などを正確に記載しましょう。

Googleビジネスプロフィールに関するよくある質問

Googleビジネスプロフィールのカテゴリに関する、よくある質問を集めました。

• 該当するカテゴリがない場合は？
• 登録したカテゴリを変更したい場合は？
• Googleビジネスプロフィールにカテゴリを設定する意味は？

それぞれ詳しく見ていきましょう。

該当するカテゴリがない場合は？

Googleビジネスプロフィールに該当するカテゴリがない場合は、近いカテゴリを選択しましょう。新しいカテゴリやオリジナルのカテゴリを自分で作成はできません。そのうえで、投稿機能やビジネスの説明を使って、内容を補足していきましょう。

現状では、Googleが用意しているカテゴリの中から選択するしかありませんが、Googleに「このようなカテゴリがほしい」とフィードバックすることで、新しくカテゴリが追加される可能性はあります。

登録したカテゴリを変更したい場合は？

すでに登録したカテゴリを変更する場合は、次の手順で変更しましょう。

• Googleビジネスプロフィールにログイン
• ビジネスを編集→概要をクリック
• ビジネスカテゴリをクリック
• メインカテゴリを編集する
• ［保存］を選択する

サブカテゴリのために別のカテゴリを追加するには、メインカテゴリのすぐ下にある［+別のカテゴリを追加］を選択します。サブカテゴリは9つまで選択可能です。

メインカテゴリは、ビジネス全体を表すもののため1つしか設定ができません。さらにオーナー確認前であれば、何回でも変更可能ですが、オーナー確認後であれば、カテゴリ変更の際には再度オーナー確認をするよう求められる場合があります。

Googleビジネスプロフィールにカテゴリを設定する意味は？

カテゴリを設定すれば、Googleマップで検索した場合に不足しがちな、店舗情報をGoogleに伝えられます。内容を充実させていけば、検索で情報を求めている人にリーチしやすくなるでしょう。ただ、適切なカテゴリを選ぶことが重要です。

まとめ：Googleマップの効果を上げるためにGoogleビジネスプロフィールのカテゴリを正しく選ぼう

この記事では、Googleビジネスプロフィールのカテゴリ設定について詳しく解説しました。

最後に全体をまとめましょう。

• Googleビジネスプロフィールのカテゴリは、事業内容にマッチしたものを選ぶ
• カテゴリ設定は、検索結果に大きく影響する
• カテゴリには「メインカテゴリ」と「サブカテゴリ」がある
• オリジナルのカテゴリを勝手に新設できない
• メインカテゴリを変更する場合は、オーナー確認が再度必要になる場合もある

Googleビジネスプロフィールのカテゴリ設定は、検索結果に影響する重要な部分です。サブカテゴリ（追加カテゴリ）も適切に設定し、集客効果を高めていきましょう。