「せっかくGoogleビジネスプロフィールを登録したのに、検索結果に全然表示されない…」
「以前は上位表示されていたのに、最近急に順位が下がってしまい、集客が減ってしまった…」
「Googleビジネスプロフィールを上位表示させるために、どんな対策をすればいいのか知りたい」
とお悩みではありませんか?Googleビジネスプロフィールを登録しただけでは、Googleマップで上位表示されません。本記事では、Googleビジネスプロフィールのランキング要素から上位表示させるための具体的な方法、そして上位表示させるためにやってはいけない対策まで解説しています。Googleビジネスプロフィール対策で集客アップを目指しましょう!
※2020年11月4日、GoogleマイビジネスはGoogleビジネスプロフィールに名称変更されました。
この記事の目次
Googleビジネスプロフィールを上位表示させる要素
Googleは、Googleビジネスプロフィールのランキングを決定する具体的な要素を公開していません。しかし、Googleは「ユーザーに最適な検索結果を提供すること」を重視していることから、ユーザーの検索意図と関連性の高いGoogleビジネスプロフィールが上位表示されると推測できます。特に重要な要素は以下の3つです。
関連性
Googleは以下の関連性で上位に表示するビジネスを判断する傾向にあります。
提供サービス:ユーザーが検索するキーワードと、ビジネスが提供するサービス内容が一致しているか。
Webサイトの内容:Googleビジネスプロフィールに紐づいたWebサイトの内容が、ユーザーの検索意図と合致しているか。
飲食店であれば「〇〇駅周辺 昼ごはん」「〇〇町 デート ご飯」など、具体的な情報を明確にしましょう。また、Google キーワードプランナー、ラッコキーワード、Ubersuggestなどのキーワード調査ツールを使うと、ユーザーがどのようなキーワードで検索しているのか推測できます。無料で利用できるため、おすすめです。
距離
正しい住所情報を登録し、常に最新の情報に更新することで、Googleビジネスプロフィールの信頼性向上と上位表示につながります。店舗の住所が変更になった場合は、速やかに反映させることで、ユーザーに正確な情報が提供され信頼性が向上します。
複数の店舗を経営している場は、各店舗のエリアごとにアカウントを作成しましょう。それぞれ独立した情報を登録できるため、それぞれの地域で上位表示されやすくなります。
視認性の高さ
Googleビジネスプロフィールの情報が充実しており、ユーザーにとって魅力的なものであるほど、上位表示されやすくなります。
写真や動画:ユーザーの目を惹きつけるような高画質で魅力的な写真や動画を掲載しているか。
口コミ:口コミの数は多く、良い評価をされているか。また口コミに対し返信をしているか。
Googleビジネスプロフィールを上位表示させる4つの方法
Googleビジネスプロフィールで上位表示を獲得し集客につなげるためには、戦略的なアプローチが欠かせません。ここでは、具体的な方法を4つご紹介します。
店舗情報を充実させる
Googleビジネスプロフィールの情報を充実させると、Googleの検索エンジンに対してビジネスに関する情報を正しく伝えられます。
基本情報
ビジネス名、住所、電話番号、WebサイトURL、営業時間など、基本的な情報を正確に登録しましょう。基本情報を抜けなく入力しておくことで、Googleの検索エンジンがビジネスを正確に認識しやすくなります。
カテゴリ
ビジネスに最も関連性の高いカテゴリを選択しましょう。ユーザーの検索にマッチしやすくなります。
説明文
ビジネスの魅力を伝える魅力的な説明文を作成しましょう。また、キーワードを自然に盛り込むことで上位表示されやすくなります。
属性
ビジネスに関する追加情報を提供する属性を積極的に活用しましょう。例えば、レストランであれば「テイクアウト可能」「無料Wi-Fiあり」「駐車場の有無」「クレジットカードの利用可否」などの属性を設定できます。
写真・動画
高画質で魅力的な写真や動画を掲載することで、ユーザーの目を惹きつけ、ビジネスへの理解を深めてもらいましょう。以下のような写真や画像は評価されにくい傾向にあります。
- 画質が粗い
- 写真がぼやけている
- 写真の内容がビジネスと関係ない
友人や家族との思い出の写真などを載せると、ビジネスと関係ないとみなされます。また、許可を得ずに他人の写真・動画を使用しないなど、著作権や肖像権にも配慮しましょう。
Googleの口コミを増やす
Googleの口コミは、Googleビジネスプロフィールのランキングに大きな影響があります。口コミの数が多いだけでなく、評価が高いほど上位表示に有利です。
来店した顧客に満足してもらえたら、積極的に口コミの投稿を依頼しましょう。無料のQRコード生成ツールでQRコードを作成し、店内のレジカウンターやテーブル、出口付近など、顧客が自然と目にする場所に設置しておきましょう。QRコードには、「口コミのご協力をお願いします」などのメッセージを添えておくと、顧客の関心を引きやすくなります。
口コミに返信する
Googleは、ビジネスオーナーが口コミに積極的に返信しているかどうかを評価します。すべての口コミに、感謝の気持ちを込めて返信しましょう。ネガティブな口コミにも、真摯に対応することで、信頼性を高められます。
ネガティブな口コミには丁寧に謝罪しましょう。また、あわせて具体的な対応策を示すことで、顧客の不満を解消できる可能性があります。気持ちのこもった返信は、ネガティブな口コミを見る将来の顧客にも安心感を与えられます。
ネット上の店舗評価を上げる
Googleの口コミだけでなく、食べログやホットペッパーなどの他サイト、また、紐付けているホームページのSEOスコアやSNSのフォロワー数などの外部評価もランキングに影響を与えます。
外部サイトへの登録は有料ですが、ユーザーが多いため一定のレビューを集めやすいでしょう。また、SEO対策を行い自社サイトの評価をあげたり、SNSでユーザーのためになる発信を行いフォロワーを増やしたりする対策も有効です。
Googleビジネスプロフィールを上位表示させるためにやってはいけないこと
Googleビジネスプロフィールを上位表示させるために、不正な手段を用いてはいけません。Googleは、不正行為を厳しく取り締まっているため、発覚した場合はプロフィールを削除されるといったペナルティを受ける可能性があります。
また、不本意に間違った対策をした場合も、同様のペナルティを受けることになります。以下の行為を行わないようにしましょう。
ヤラセの口コミ
自分で自分のビジネスに高評価の口コミを投稿したり、業者に依頼して口コミを水増ししたりする行為は、Googleのガイドライン違反です。また、以下のような口コミもヤラセだとみなされます。
- 同じアカウントから複数回の口コミ投稿を行う
- 偽アカウントを使って口コミ投稿を行う
- 複数のアカウントを使って自社のSNSをフォローする
- プレゼントや割引な口コミに対価を与える
禁止されているコンテンツに関して、こちらのページで詳しく紹介されているため、参考にしてください。
ネット上の評価のねつ造
競合他社の評価を不正に下げたり、自社の評価を不正に上げたりする行為も、Googleから厳しく罰せられます。以前は偽の情報サイトを複数立ち上げて自店舗を紹介したり、複数のSNSアカウントを作成して、店舗があたかも注目されているように演出することで順位をあげる手法もありました。
これらの手法は短期的に効果があるかもしれませんが、発覚するとGoogleからも顧客からも一気に信頼を失います。Googleからの信頼がなくなれば、インターネット上ですべての集客が不能となる非常にリスクの高い行為だと理解しておきましょう。
キーワードの詰め込み
Googleビジネスプロフィールの店舗情報や口コミ返信などに、不自然な形でキーワードを詰め込む行為も、Googleからスパムとみなされる可能性があります。多くのキーワードがあれば上位表示される時期もありましたが、現在はキーワードが羅列されているサイトを評価しないプログラムに改良されました。キーワードを入れることは大切ですが、詰め込みすぎないようにしましょう。
Googleの検索窓にユーザーが入力する語句のこと
Googleビジネスプロフィールの順位をチェックできるツール
検索順位チェックツールを使うと、Googleビジネスプロフィールの順位をチェックできます。「ローカルミエルカ」「Promost MEO順位チェックツール」「I Search From」などは無料で使えるため、おすすめです。
自店舗の検索順位だけでなく競合の順位を確認できたり、地域指定ができたりなどそれぞれ特徴があります。ただし、分析のみで上位表示するための施策を行ってくれるわけではありません。そのため、これらのツールを活かすには、分析結果に基づいて施策を打ち、Googleビジネスプロフィールを最適化させる必要があります。自社内に専門家がいない場合は、外部の専門業者に相談してみましょう。
Googleビジネスプロフィールが検索に出てこない理由
Googleビジネスプロフィールを登録しても検索結果に表示されない場合は、以下の原因が考えられます。
Googleによる審査中
Googleの審査が完了するまでGoogleビジネスプロフィールは検索結果に表示されません。審査完了には通常2日程度必要です。審査状況はGoogleビジネスプロフィールの管理画面でステータスを確認できます。
新規登録の場合やビジネス情報を変更した後は、審査に時間がかかるケースがあります。Google側のトラブルによって審査が遅延することもあるため、1週間以上経過しても表示されない場合は、登録したメールアドレスにGoogleから何か連絡がないか確認してみましょう。
ガイドライン違反
Googleビジネスプロフィールの登録内容がGoogleのガイドラインに違反している場合、停止または無効化される可能性があります。例えば、以下のケースでガイドライン違反となることが多いようです。
- ビジネス名に不要なキーワードが含まれている
- カテゴリがビジネスの内容と一致していない
- 不適切な画像を使用している
審査に通らない場合は、ガイドラインをよく確認し、違反している可能性がある部分を修正しましょう。証拠書類を用意して回復リクエストを送信し、再審査が通ればGoogleビジネスプロフィールが表示されます。
登録情報の間違い
住所や電話番号などに間違いがあると、Googleがビジネス情報を正しく認識できず、検索結果に表示されないケースがあります。
・番地の誤り(例:1-2-3を1-3-2と入力)
・建物名・マンション名の誤り(例:〇〇ビルを〇〇マンションと入力)
・都道府県・市区町村の誤り
・現在使用していない住所や電話番号、またWebサイトを登録
・URLの入力ミス(例:http://www.〇〇.com を http://www.〇〇.jp と入力)
住所は番地や建物名まで正確に入力し、電話番号は現在使用している番号を記載しましょう。Googleマップで店舗の住所を検索し、Googleビジネスプロフィール登録情報と一致しているか確認しておくと間違いありません。Webサイトや営業時間などの情報も最新の情報に更新しあわせておくと、Googleから正確な情報だと判断されます。
キーワードに対する関連度の低さ
Googleビジネスプロフィールに登録した情報と、ユーザーが検索したキーワードとの関連性が低い場合、検索結果に表示されないことがあります。例えば、「レストラン」を経営しているのに、Googleビジネスプロフィールに「飲食店」というキーワードしか登録していない場合、「レストラン」と検索したユーザーの検索結果に表示されにくいようです。
また、レストラン>中華料理店>ラーメン店のように、キーワードの範囲が広ければ広いほど競合が多くなるため上位表示が難しくなります。
第三者の報告による削除
第三者からの報告によって不正な情報を含んでいると判断された場合、Googleビジネスプロフィールが削除される可能性があります。競合店のいやがらせなどで何度も要請があり、間違って削除されることもあります。
身に覚えのない削除の場合、Googleに異議申し立てが可能です。Googleビジネスプロフィールヘルプに相談してみましょう。
まとめ:Googleビジネスプロフィールを上位表示させるには丁寧な対策が必要
Googleビジネスプロフィールを上位表示させるためには、Googleのアルゴリズム(検索エンジンが掲載順位を決めるためのルール)を理解し適切な対策をしなければなりません。以下に重要な点をまとめました。
- 地域密着型の店舗や地域サービスでネット集客する場合は、Googleビジネスプロフィールが効果
- ランキングは、関連性、距離、情報の充実度がポイント
- 上位表示するためには、情報を正確にし口コミを増やしネット評価を上げることが大切である
- ヤラセの口コミや評価のねつ造はペナルティのリスクがある
- Googleビジネスプロフィールが表示されない理由は、登録情報の間違いやガイドライン違反などが考えられる
Googleビジネスプロフィールへの対策は、特定の地域でビジネスを行う店舗やサービスにとって、オンラインでの集客に非常に有効な戦略です。本記事で紹介したポイントを踏まえ、ユーザーにとって有益な情報を発信し続けることで、Googleビジネスプロフィールの上位表示を目指しましょう。