フリーランスとなって、かれこれ3年?が経とうとしています。おかげさまで、今では何の問題もなくやれつつあります。(いや、わからないことの連続なのですが、何とか対処できるぐらいには・・・)
今まで、たくさんのお客さんと関わらいただいて、その上で、フリーランスとして生存していくために最近気づいたこと、フリーランスとして大事だなーと感じたことをまとめたいと思います。フリーランスになって、誰も教えてくれなかったことを、3年前の自分に教えたいと思い、まとめてみました。
社会的な信用性の重要性
まずは、「社会的な信用性」です。
いかにも、フリーランスでやっていく上では、必要ではなさそうなものじゃないでしょうか。
バリバリのスキルさえあれば、フリーランスでやっていけるというイメージが僕にもありました。
しかし、僕の仕事は少なくともクライアントさんが必ずいて、
クライアントさんから仕事をいただいて、仕事が成立しています。
そして、ほぼクライアントさんの口コミでお仕事をいただくケースが多いです。
ここで、最近非常に強く感じるのが、「社会的な信用性」です。
僕がいう「社会的な信用性」とは、そのフリーランスが社会的に1人ではないということです。
(少し、ややこしい表現で申し訳ないです)
つまりは、結婚しているのか、子供がいるのか、家族がいるのかなど、社会的なバックグラウンドです。
これは、初対面のクライアントさんに本当によく聞かれます。
些細な会話の一部ではありますが、社会的なバックグラウンドは必ず聞かれます。
クライアントさんの立場になって考えてみれば、簡単で、
社会的なバックグラウンドは、取引する上で、1つの担保として考慮されているのです。
ただでさえ、Web制作という分野は、高いコストかかります。
何処の馬の骨かわかなない人に頼るのは、相当なリスクであることに変わりません。
そこで、相手を判断する材料として、「社会的な信用性」が暗に評価・加味されているのです。
相手が、「結婚しているかどうか」「子供がいるかどうか」は特に、重要な社会的信用性の要素となり得るのです。
(日本にはまた、年齢的なフィルターがあるかもしれません。(仕事を任せるには若すぎる的なアレです))
いかにフリーランスとして働くとしても、日本で仕事をする限りは、この社会的評価基準からは逃げられないと考えています。
(逃げられないなら、どんどん乗って行きましょうってのが僕の持論です。)
後継問題、自分のバックアップ
「もし、東くんが死んだらウェブサイトの管理はどうなるんですか?」
実際に、クライアントさんに聞かれたことです。
企業・法人であれば、死ぬということはない(まあ、倒産という名の死はあるかもしれないけど)のですが、
フリーランスもしくは、個人で仕事をしていると、「仕事ができなくなる」という状況になるリスクは必ず潜在しています。
これもクライアントさんからしたらリスクに当たりますよね。もしそうなれば、業務全面に支障が出てしまいます。
フリーランスで働き始めた時は考えもしませんでしたが、自分のバックアップ不在という問題に直面します。
特に、Webサイトを作るなどの作りきりの仕事であればこのような問題は生じない。
逆に、Webサイトの管理・運用・運営に関することであれば、
長期間クライアントさんと関わることになるので、
もし何らかの事由で自分に何かあれば、相手側に多大な迷惑をかけることになる。
この問題は、本当にフリーランスになり始めた当初は考えもしなかった。
病気、体力不足、怪我の恐ろしさ
学生時代から、「健康的」といった生活とは無縁の日々を送ってきました。
眠たくなったら寝てたし、起きたくなったら起きる、お腹が減ったら食べるという怠惰な生活を送ってきました。
しかし、フリーランスになってからは、「健康」を非常に意識し始めました。
自分が病気にかかってしまうと、それだけで案件がストップします。
すると、「納期」が間に合わないケースが出てくるかもしれません。
そんな不安を絶えず抱えながら、フリーランスとして活動しています。
もちろん、カツカツでスケジュールを組むなよって話ですが、
スケジュールはどうしても変動するもので、こちらでコントロール不可能なこともあります。
ですので、「病気」、「体力不足」、「怪我」というのは、仕事の支障をきたします。
自分自身の信用問題にも通じます。
僕は、フリーランスになってからは、非常に「病気」を恐れるようになりました。
怪我なんてもってのほかで、日常生活でもその怪我のリスクを最小限度になるよう考慮して生活しています。
(雨の日は無理に自転車に乗らないや、電車移動を優先させるなどです。)
それぐらい日々の生活では、自分の生活面に気を遣うようになりました。
キャッシュフローの重要性
これは金銭面のお話。
本当にこのキャッシュフローには泣かされ続けている。
僕がこのキャッシュフローという言葉を初めて聞いたのが、かの有名な『金持ち父さん貧乏父さん』というロバートキヨサキさんの書いた本である。
内容は端折りますが、「キャッシュフローが大事!」と淡々と書かれていたのを今でも覚えています。
大学生の僕には、頭ではわかっていても、感覚的には理解できていなかった。
改訂版 金持ち父さん 貧乏父さん:アメリカの金持ちが教えてくれるお金の哲学
※アフィリエイトリンクでここから購入していただければ、ブログの励みになります!
今では、本当に痛いほどわかるし、黒字倒産って言葉も非常に理解できる立場になった。
特に、Web制作事業というのは、金額が大きいことが多く、入金が1ヶ月遅れるだけで、キャッシュフローが非常に悪化します。
制作を請け負ってから、2ヶ月後、3ヶ月後に入金なんてざらにある。
(直案件なら半金いただくが、2次受け、3次受けとなると支払いがさらーに遅れることもあります。)
また、「保留案件」というのもある。
この業界に入ってイヤな言葉の1つとして、「Pending」がある。社会人経験がないというのももちろんありますが、知りたくはなかった言葉の代表かな。
ちなみに、かれこれ1年以上「Pending」案件がある。(半金もらってるのでこちらは構わないが、組織としては機能していないのは明白。)— LIVALEST (@gallantglow) 2018年8月28日
こちらではどうすることもできないのだが、クライアントさん都合で、案件が保留になることも珍しくない。
これも、当初の予定より、キャッシュフローが悪化する原因となる。
キャッシュフローを意識して、
仕事をできるだけ早く、迅速に処理していかないといけない。
(この「迅速に処理」というのは、時に、デザイン業務に関しては相反ところを多く感じますが)
まとめ
最近、フリーランスという働き方が非常に注目されています。
特に、「フリーランスの光」の部分に焦点が当てられがちです。自由な時間で働けて通勤に縛られないや、ワークライフバランスを保てるなどありますが、今回は、そういった光ではなく、あまり語られていない部分について書いてみました。フリーランスを考えている方の参考なれば幸いです。