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【ムズッ!】上級ウェブ解析士とは?難易度や現役の合格体験談を紹介

「上級ウェブ解析士の認定を取得したいが、難しさが想像以上で合格できるか不安」
上級ウェブ解析士の取得を目指す際、難易度の高さに不安を感じることもあるでしょう。

ウェブ解析に関する基礎知識に加えて、実践経験が求められる上級ウェブ解析士は、初級と比較して難易度が高い試験です。

本記事では、上級ウェブ解析士の難易度や合格率、認定講座の内容などを紹介します。現役の上級ウェブ解析士がおすすめする勉強方法や体験談も紹介しているので、学習計画を立てる際の参考にしてください。

上級ウェブ解析士とは?

上級ウェブ解析士は、デジタルマーケティングの知識と実践経験の両方を持った人材であることを証明できる資格です。初級のウェブ解析士の知識をベースに、より実践的なウェブ解析スキルとマーケティング戦略の立案・実行能力が求められます。

具体的には、以下のデジタルマーケティングの一連のプロセスを主導できる人材として認定されます。

  • データ分析に基づく課題抽出
  • KPI(重要業績評価指標)設計
  • 課題の解決策の提案
  • 効果測定

デジタルマーケティングの実務経験が必須条件となるため、専門性と実践力を証明できる価値ある資格として位置づけられています。

上級ウェブ解析士の難易度と合格率

上級ウェブ解析士の難易度と合格率

上級ウェブ解析士は初級と比較すると難易度が高くなり、合格率は7割程度といわれています。知識の有無が問われる初級に対して、上級ウェブ解析士は実践経験の有無を重視することが、難易度の高い理由です。

上級ウェブ解析士として認定されるためには、演習課題の実施や修了レポートの作成が必須で、実務における応用力が問われます。認定されるまでに演習課題と修了レポートで経験を積むため、マーケターを目指す人にとって、上級ウェブ解析士は挑戦する意味のある資格です。

現役の上級ウェブ解析士がおすすめする勉強方法

おすすめの勉強方法は、何度もライブ授業に参加して他の方のレポートを拝見することです。他の受講者のレポート内容やフィードバックからの学びが大きく、参考になることも多くありました。受講者によって視点の異なる点が、非常に興味深かったです。

カリキュラムの学習は、サポート体制が整っているため自分のペースで進められます。2回の演習課題と修了レポートが大変で、Webサイトの課題だけでなく、競合分析などが必要な経営課題を含めた大きな範囲で出題されるため、考えることが多い点に苦労しました。

その中でも、Googleアナリティクス4(GA4)の理解は必須で、当時のスキルではなかなか難しいものでした。ただ、レポートの提出を通じて、GA4についての理解を深められます。

現役の上級ウェブ解析士が語る合格までの体験談

上級ウェブ解析士に合格するまでの中で、何よりも大変だったのはスケジュール管理です。特に修了レポートは、かなり深くまで考察しないと合格点に届かないため、課題全体を把握して細かい時間管理が大切に思います。

また、上級ウェブ解析士に挑戦し合格したことで、GA4についてもっと理解が必要だと自分自身の課題が明確になりました。WACAさんでも定期的にGA4に関するセミナーを開催されているので、今後も情報を収集したいと考えています。

上級ウェブ解析士の認定を取得するまでの流れ

上級ウェブ解析士に合格し、認定を受けるまでの一般的な流れは以下のとおりです。

  • 上級ウェブ解析士認定講座を受講する
  • 認定料を振り込む
  • ウェブ解析士協会の正会員になる

各段階でどのようなことをするか、順番に見ていきましょう。

上級ウェブ解析士認定講座を受講する

上級ウェブ解析士の認定取得には、公式認定講座の受講が必須です。講座は通常2〜3日間のカリキュラムで構成され、ウェブ解析士協会認定のスクールで開催されています。

受講申し込み時には初級のウェブ解析士の取得が前提条件となり、実務経験も求められます。講座では実践的なウェブ解析手法やマーケティング戦略の立案について学び、ケーススタディを通して実践力を養います。

なお、認定講座の受講料は、試験の受験料を含めて税込み8.8万円です。

認定料を振り込む

上級ウェブ解析士認定講座を受講し無事に合格したら、次のステップは認定料の支払いです。認定料は、ウェブ解析士協会の指定口座に振り込みます。

手続きの詳細は講座修了後に講師やスクール担当者から案内があるので、期限内に手続きを完了させましょう。この認定料には、認定証の発行料や上級ウェブ解析士としての登録料が含まれています。

ウェブ解析士協会の正会員になる

上級ウェブ解析士の認定を維持するためには、ウェブ解析士協会の正会員になることが必須条件です。年会費は税込み6,600円で、この会員資格を保持することで上級ウェブ解析士としての資格が有効となります。

会員登録はウェブ解析士協会の公式サイトから行い、認定後すぐに手続きを完了させる必要があります。会員になると、最新のウェブ解析情報や業界動向の共有、会員限定セミナーへの参加など様々な特典が得られ、キャリアアップやスキルアップに役立つコミュニティにアクセス可能です。

上級ウェブ解析士認定講座の内容

上級ウェブ解析士認定講座の内容

上級ウェブ解析士の認定講座では、オンライン講座を受講する他、演習課題や修了レポートに取り組みます。学ぶ内容や必要な学習時間など、以下7つの項目にわけて詳しく解説します。

  • 学習する内容
  • 受講に必要な実務経験
  • オンライン講座を受講
  • 演習課題の実施
  • 修了レポートの提出
  • 合格までに必要な学習時間
  • 上級ウェブ解析士認定講座の選び方

学習する内容

上級ウェブ解析士認定講座では、初級よりもさらに高度なウェブ解析スキルを習得します。具体的には、以下のような項目を重点的に学びます。

  • KPI設計の方法論
  • データ分析のための統計学的手法
  • マーケティング戦略立案
  • ビジネスへの活用方法
  • GA4の高度な活用法

特徴的なのは、実際のビジネスケースを用いたワークショップ形式の学習で、データから課題を抽出し、具体的な改善提案までを実践的に学ぶ点です。ビジネス貢献につながる実務的なスキルの習得が、内容の中心となっています。

受講に必要な実務経験

上級ウェブ解析士認定講座を受講する際、以下3つの実務経験を有していることが推奨されています。

  • GA4のディメンションと指標を理解している
  • GA4の「探索」を使用できる
  • Googleタグマネージャー(GTM)の基礎知識がある

これらの実務経験が無い場合、講座の内容に知識が追いつかず、課題や修了レポートに取り組めない可能性があるため、最低限の知識を備えてからの受講がおすすめです。

オンライン講座を受講

上級ウェブ解析士認定講座は、オンライン講座を受講して進めます。オンライン講座は講師が決めたスケジュールで開催されますが、仕事などで都合が合わない場合は、オンデマンド講座で学習することも可能です。

ただし、重要事項の解説や演習課題のフィードバックを受けるため、修了レポートに取り掛かる前にライブ講座の受講も必要になります。さらに、修了レポート提出後もフィードバックと合格発表のため、ライブ講座への参加が必要です。

演習課題の実施

上級ウェブ解析士認定講座では、講義内容の理解度を確認するための演習課題が2回出題されます。これらの課題は実際のビジネスシナリオに基づいており、GA4などの解析ツールを使用した実践的な内容です。

課題では、アクセスデータの分析、問題点の抽出、改善提案の立案など、実務で直面する状況を想定した分析力が問われます。講師からのフィードバックを通じて、デジタルマーケティングについての理解を深められます。

修了レポートの提出

上級ウェブ解析士認定講座の最大の難関は、講座修了後に課される修了レポートです。修了レポートでは、実際のWebサイトやビジネスケースを対象に、データ分析からKPI設計、改善提案までを一貫して行うことが求められます。

17ページ以上でレポートをまとめ、専門的な分析手法の適用や、施策の具体性、ビジネス貢献度の高さなどが評価基準となります。提出期限は1回目のライブ講座受講から約2週間後に設定されており、多くの受講者が苦労する部分です。

合格するためには実務経験を活かした実践的な分析力と提案力が不可欠であり、この修了レポートの評価が認定の可否を大きく左右します。

合格までに必要な学習時間

上級ウェブ解析士の認定講座合格には、平均して40〜60時間程度の学習時間が必要とされています。講座自体は3〜6時間程度ですが、事前学習や演習課題、修了レポートの作成にかなりの時間が必要です。

特に実務経験が浅い方は、基礎知識の習得から始める必要があるため、さらに多くの時間を確保すべきでしょう。効率的に学習を進めるためには、1日あたり30分〜1時間程度の学習を、2.5〜3ヶ月間継続することが理想的です。

上級ウェブ解析士認定講座の選び方

上級ウェブ解析士認定講座を選ぶ際は、公式認定された講座であることを確認しましょう。認定団体が提供する直営講座と、認定パートナー企業が提供する講座があります。

特に実務経験が少ない方は、質問対応が手厚い講座がおすすめです。また、開催日や講座の受講時間なども比較検討するポイントとなります。過去の受講者の口コミや、合格実績も参考にすると良いでしょう。

上級ウェブ解析士認定講座に合格する条件

上級ウェブ解析士の認定講座に合格するための条件は、以下の3つです。

・テキストをすべて閲覧し、各章の小テストに全問正解していること
・2回のライブ講座に参加していること
・第1部、2部の演習課題と修了レポートを期限までに提出し、合計140点以上であること

なお、演習課題と修了レポートの点数と合格ラインは、以下のようになります。

合格ライン
第1部演習課題 50点満点中35点以上
第2部演習課題 50点満点中35点以上
修了レポート 100点満点中70点以上

最も重要なのは修了レポートで、実践形式で分析と改善提案を行い、審査基準をクリアする必要があります。演習課題や修了レポートなどの提出物の質と、実践的な分析力が合否を分ける重要なポイントです。

上級ウェブ解析士を取得するメリット

上級ウェブ解析士を取得するメリット

マーケターを目指す人が上級ウェブ解析士を取得するメリットは、以下の2つです。

  • ウェブマーケティングについて総合的に学べる
  • 課題に取り組むため実戦形式で学べる

どのような利点があるのか、具体的に説明します。

ウェブマーケティングについて総合的に学べる

上級ウェブ解析士の最大のメリットは、ウェブマーケティングを総合的に学べる点にあります。単なるツールの操作方法だけでなく、データ分析の手法から実践的な改善施策の立案まで一貫して学べるため、現場で即活用できる知識が身につきます。

また、最新のデジタルマーケティングトレンドや分析手法も学べるため、専門性の高いスキルセットを獲得できることが大きな魅力です。

課題に取り組むため実戦形式で学べる

上級ウェブ解析士認定講座の大きな特徴は、実際のビジネスケースに基づいた実戦形式で学習できる点です。

受講中は複数の実践的な演習課題に取り組み、実際のデータを使った分析や改善提案を行います。特に修了レポートでは、KPIを設定した上で具体的な施策を提案するため、実務スキルが確実に身につきます。

これにより座学だけでは得られない実践力や応用力が養われ、資格取得後すぐに現場で活かせる経験を積めることが大きなメリットです。

まとめ|上級ウェブ解析士はウェブマーケティングで活躍できる資格

上級ウェブ解析士は、ウェブ解析の専門家として高い評価を受ける資格です。難易度は初級と比較して高めで、修了レポートの質が問われるため、実践的な分析力と提案力が必要になります。

認定取得のためには40〜60時間程度の学習時間が必要で、実務に即した課題に取り組むことで実践力が身につきます。この資格はデジタルマーケティング領域で総合的なスキルを証明できるため、キャリアアップや年収アップにつながる可能性が高い実践的な資格といえるでしょう。