
「ホームページを改善したいけれど、どこから手をつければよいのかわからない」
「アクセス数や問い合わせを増やすには、何を見直せばよい?」
と悩んでいる方も多いのではないでしょうか。
ホームページ改善では、やみくもにデザインや文章を変えるのではなく、課題に合った施策を選ぶことが大切です。基本的には「目的設定→現状把握→課題分析→優先順位づけ→実施・検証」の5ステップで進めます。
この記事では、ホームページ改善の進め方をはじめ、課題別の具体的な改善方法まで解説します。リニューアルを検討したいケースやよくある失敗も紹介しているので、自社サイトを改修したい方はぜひ参考にしてください。
この記事の目次
- ホームページ改善とは?リニューアルとの違い
- 5ステップ!ホームページ改善の進め方
- ホームページの4つの改善点
- 【アクセス数】ホームページの具体的な改善方法
- 【離脱率】ホームページの具体的な改善方法
- 【回遊性】ホームページの具体的な改善方法
- 【問い合わせ数】ホームページの具体的な改善方法
- ホームページ改善案の優先順位の決め方
- 改善では足りない?ホームページのリニューアルを検討したいケース
- ホームページ改善でよくある失敗
- ホームページ改善はどこまで自社でできる?外部に相談したい範囲
- ホームページ改善を外部に依頼するときの費用と依頼先の選び方
- ホームページ改善に関するQ&A
- まとめ:ホームページ改善は課題の特定から進めましょう
ホームページ改善とは?リニューアルとの違い
ホームページ改善とは、現在のサイトを分析して課題があるページや機能、コンテンツを修正して成果を高める取り組みです。一方、リニューアルではサイト構造やデザイン、管理システムなどを含めて大きく見直すケースが多いです。
ホームページ改善とリニューアルとの主な違いを表にまとめました。
| ホームページ改善 | リニューアル | |
|---|---|---|
| 主な目的 | 現在の課題を部分的に解消する | サイト全体を見直す |
| 対象範囲 | 特定ページ・機能・コンテンツなど | サイト構造・デザイン・システムなど |
| 費用・期間 | 比較的小さく抑えやすい | 規模に応じて大きくなりやすい |
サイトが古いからといって、必ずリニューアルが必要になるわけではありません。ホームページ改善を始める際は、最初から全面リニューアルを前提にせず、現在の課題を特定してから必要な範囲を判断しましょう。
5ステップ!ホームページ改善の進め方
ホームページ改善は、思いついた箇所から修正するのではなく、目的と現状を整理してから進めます。デザインを変えたり記事を増やしたりしても、解決したい課題と施策が合っていなければ、期待した成果につながりにくいためです。
基本的な流れは「目的設定→現状把握→課題分析→優先順位づけ→実施・検証」の5ステップです。
1. 改善の目的とKPIを決める
最初に、ホームページ改善で達成したい目的を明確にしましょう。目的を決めたら、あわせてKPIも設定します。KPI(Key Performance Indicator)とは、最終目標の達成に向けて、進捗率を確認するための指標です。
たとえば、問い合わせ数を増やしたい場合は、サービスページの閲覧数や問い合わせフォームへの到達数などをKPIとして設定します。「問い合わせを増やす」といった漠然とした目標だけでは達成度を把握しにくいため、「フォーム到達数を月○件にする」など、具体的な数値まで設定することがポイントです。
2. ホームページの現状をデータで把握する
目的を決めたら、現在のホームページがどのような状態なのかをデータで確認します。
Google検索からの流入状況を調べる場合は、Google Search Consoleを利用すると、以下のような情報を把握できます。
- 検索結果でのクリック数
- インプレッション数(検索結果にサイトが表示された回数)
- CTR(クリック率)
- 平均掲載順位
また、Google Analyticsなどのアクセス解析ツールでは、ページごとの閲覧状況や流入経路を確認することが可能です。これらのツール以外では、問い合わせ内容、営業担当者への質問、既存顧客から寄せられる声なども参考になります。アクセスデータと実際の顧客の声を組み合わせて確認すると、課題を絞り込みやすくなります。
3. データから課題と原因を考える
データから「課題」と「原因」を分けて考えます。課題は数値から見える問題、原因はその問題が起きている理由です。原因が異なれば、必要となる改善策も変わります。
たとえば、スマートフォン利用者の離脱率が高い場合、「スマートフォンからの訪問者がページを離れている」ことが課題です。その原因としては、文字が小さい、ボタンを押しにくい、表示速度が遅いなどが考えられます。
そのため、数値だけを見てすぐに修正するのではなく、実際のWebページ・サイトを確認しながら原因を探りましょう。原因を一つに絞れない場合は、複数の仮説を立て、検証しやすいものから改善して結果を比較します。
4. 改善案に優先順位を付ける
限られた時間や予算を有効に使うには、改善候補に優先順位をつけることが大切です。「期待できる効果」「緊急性」「必要な工数」の3つを基準に整理すると、どこから着手すべきか判断しやすくなります。
最初は、効果が見込めて緊急性が高く、工数が小さい施策から着手すると進めやすいです。小さく改善して結果を確認し、その効果を見ながら次の施策へ進むと、無理なく改善を積み重ねられます。詳しくは「ホームページ改善案の優先順位の決め方」を参考にしてみてください。
5. 改善を実施して効果を検証する
改善を実施したあとは、変更前後のデータを比較して、施策の効果を検証します。ホームページ改善は、修正して終わりではなく、狙った成果につながったかを確認するところまでが一連の流れです。
検証しやすくするために「何を・いつ・どのように変更したか」を記録しておきましょう。変更履歴があれば、数値が変化したときに、どの施策が影響した可能性があるのかを振り返りやすいです。
なお、効果を判断するまでの期間は施策によって異なります。短期間の数値だけで成否を判断せず、施策の内容に応じて検証期間を設定することが大切です。
ホームページの4つの改善点
ホームページ改善点は、大きく4つに分けられます。
- アクセス数が少ない
- 訪問されてもすぐ離脱される
- ページを回遊してもらえない
- 問い合わせにつながらない
ひとつずつ見ていきます。
アクセス数が少ない
ホームページへのアクセス数が少ない場合は、そもそもユーザーに見つけてもらえていないのか、見つけてもらえても訪問につながっていないのかを切り分けて考えましょう。Google Search Consoleを使えば、検索結果での表示回数やクリック数を確認できます。
なお、ホームページへの流入経路は検索だけではありません。SNSやGoogleビジネスプロフィール、Web広告、外部サイトなどからのアクセス状況も確認すると、どの経路からの流入が不足しているのかを把握しやすくなります。
訪問されてもすぐ離脱される
ホームページへアクセスされているものの、ページを十分に読まれず離脱されているケースもあるでしょう。その場合、ユーザーが期待した情報とページの内容が合っていない、または閲覧しにくい状態になっている可能性があります。
まず確認したいのは、どのページで離脱が目立っているかです。Googleの検索結果から訪れたページで離脱が多い場合は「ユーザーが求めていた情報」と「実際のWebページの内容」にずれがないかをチェックします。
そのほか、ページを開いた直後に内容を理解しにくい、必要な情報までたどり着きにくいといったことも、離脱につながる原因のひとつです。PCでは問題なく閲覧できても、スマートフォンでは文字やボタンが見づらいなど、端末によって使いやすさが異なるケースもあります。内容のわかりやすさ、検索意図との一致、端末ごとの閲覧しやすさなど、どこに原因がありそうかを見極めましょう。
ページを回遊してもらえない
1ページだけ読まれて次のページへ進んでもらえないなら、サイト内の導線を見直します。たとえば、サービス内容を確認したユーザーが次に料金や実績を知りたいと思っても、その情報がどこにあるのかわからなければ、サイト内の別ページまで見てもらいにくいです。
ただし、1ページだけで閲覧が終わっているからといって、必ずしも回遊性に問題があるとは限りません。そのページだけで必要な情報を得られた可能性もあるため、ページの役割やユーザーの目的とあわせて判断しましょう。「サービスを知った人は次に何を確認したいか」のように、閲覧する順序を想定してリンクを配置すると、ホームページ全体の流れがよくなります。
問い合わせにつながらない
アクセス数やページ閲覧数が確保できているのに問い合わせが少ない際は、サービス内容の伝え方や問い合わせ導線をチェックしましょう。
ユーザーは、Webページを見ただけで問い合わせるとは限りません。料金や実績、対応範囲、利用の流れ、お客様の声などをもとに、自分に合うサービスか、安心して相談できるかを判断します。そのため、アクセスがあっても、検討に必要な情報が十分にそろっていなければ、問い合わせまで進まないケースがあります。
また、問い合わせページまで進んでいるのに完了数が少ない場合は、問い合わせフォームに原因があることも考えられます。
【アクセス数】ホームページの具体的な改善方法
アクセス数を増やすための、ホームページの具体的な改善方法を3つ紹介します。
- 検索意図に合うタイトル・コンテンツへ見直す
- 古くなったコンテンツを更新・整理する
- 流入経路を増やす
検索意図に合うタイトル・コンテンツへ見直す
検索からのアクセスを増やすために、ユーザーが検索した目的に合うタイトルやコンテンツになっているかをチェックします。検索順位だけを意識してキーワードを詰め込むのではなく、「その言葉で検索した人は何を知りたいのか」まで考えましょう。
たとえば「ホームページ 作り方」と検索する人は、具体的な作り方を知りたい可能性が高いです。その場合、作り方だけで終わるよりも、作るときの注意点や費用、関連ツールなども紹介したほうが、検索意図に合ったページになります。
Google Search Consoleでは、対象ページがどのような検索語句で表示・クリックされているかを確認できます。想定と異なる検索語句で表示されている場合は、狙っているテーマとページの内容にずれがないか見直しましょう。
古くなったコンテンツを更新・整理する
古くなったコンテンツを更新・整理することも重要です。情報が古いままだと、ユーザーが誤った内容を受け取ってしまいます。
特に、次のような情報は変更される可能性があるため、定期的な見直しが求められます。
- 営業時間・休業日
- 料金・プラン内容
- 商品・サービス内容
- キャンペーンや特典
- 制度・法律に関する情報
- 商品仕様
- 調査データや統計情報
制度や料金、調査データなどを掲載している場合は、参照元の情報が現在も有効か、内容が更新されていないかも確認が必要です。
流入経路を増やす
Google検索だけに頼らず、ホームページへの流入経路を複数持つ方法も検討しましょう。業種やターゲットによっては、SNSやGoogleビジネスプロフィール、メール、Web広告などが有効な流入経路になります。
たとえば、写真を見ながら商品やサービスを検討する業種では、InstagramなどのSNSと相性がよい傾向にあります。既存顧客に対しては、メールから新しいサービスページへ案内する方法も考えられます。
ただし、利用する媒体を一度に増やしすぎると、更新や効果測定に十分な時間をかけられません。自社ビジネスや、ターゲットとの相性がよい媒体から優先して取り組みましょう。
【離脱率】ホームページの具体的な改善方法
離脱率を改善するための、ホームページの具体的な改善方法は、以下のとおりです。
- ファーストビューを見直す
- スマホでの見やすさ・操作しやすさを改善する
- ページの表示速度をチェックする
ファーストビューを見直す
ファーストビューとは、ページを開いた直後にスクロールせずに見える範囲のことです。最初の画面で「何についてのページなのか」が伝わらないと、ユーザーの離脱を招きます。たとえば、サービスページなら会社名や商品名だけを大きく表示するのではなく、「誰向けのサービスか」「どのような悩みに対応するか」「何を提供するか」が伝わる内容にしましょう。画像についても、見栄えのよさだけで選ぶのではなく、商品やサービスの内容をイメージできるものになっているかが重要です。
さらに、PCでは問題なく表示されていても、スマートフォンでは見出しやボタンが画面から切れることがあります。PCとスマートフォンの両方で、内容の伝わり方や表示状態を見ておきましょう。
スマホでの見やすさ・操作しやすさを改善する
スマートフォンで閲覧したときに、文字が読みにくかったりボタンを押しにくかったりすると、ページの内容が充実していても、途中で離脱される原因になります。
主に確認したいポイントは、以下のとおりです。
- 文字の大きさや行間が読みやすいか
- ボタンやリンクを押しやすいか
- メニューを問題なく開閉できるか
- 画像が画面からはみ出していないか
- 入力フォームを操作しやすいか
まずはアクセス数の多いページやサービスページなどをスマートフォンで開き、ページ閲覧から問い合わせまで一通り操作して、使いにくい箇所がないか確認しましょう。
ページの表示速度をチェックする
ページが表示されるまでに時間がかかる場合は、画像やプログラムに問題がないかを調べます。読みたい情報が表示される前に待ち時間が発生すると、ユーザーの閲覧時の負担につながるためです。表示速度の確認には、GoogleのPageSpeed Insightsなどのツールを利用できます。
表示速度を改善する方法を、いくつか紹介します。
- 画像を適切なサイズに圧縮する
- 不要な画像や動画を減らす
- 使用していないプログラムや機能を整理する
- CSSやJavaScriptなどの読み込み方法を見直す
- キャッシュを活用する
- サーバーや利用しているCMS(ホームページの管理システム)の設定を見直す
ただし、表示速度が遅くなる原因は一つとは限りません。自社で原因を判断しにくい際は、制作会社やエンジニアなどの専門家へ相談してみてください。
【回遊性】ホームページの具体的な改善方法
ホームページ内で複数のページを見てもらうための、ホームページの具体的な改善方法は主に3つです。
- グローバルナビゲーション・メニューを整理する
- 関連ページへの内部リンクを設置する
- サイト構造をユーザー視点で見直す
グローバルナビゲーション・メニューを整理する
グローバルナビゲーションとは、ホームページ上部などに設置される主要メニューのことです。メニューをわかりやすく整理すると、初めて訪れたユーザーでも目的のページを見つけやすくなります。
メニュー項目を決める際は、ユーザーがどのような情報を探すかを基準に考えましょう。なお、メニュー項目を増やしすぎると選択肢が多くなり、かえって目的のページを探しにくくなる場合があります。似た内容が重複していないか、重要なページが深い階層に隠れていないかも確認が必要です。
関連ページへの内部リンクを設置する
同じホームページ内にある、別のページへ移動するためのリンクを内部リンクと呼びます。関連するページ同士をつなぐことで、ユーザーが必要な情報へスムーズに進めます。たとえば、サービス紹介ページから「料金」「導入事例」「よくある質問」へつなげておくことが有効です。
アンカーテキスト(リンクに設定されたクリックできる文章)は、移動先の内容が伝わる表現にしましょう。「詳しくはこちら」だけでは、何のページへ移動するのか分かりません。「料金プランを見る」「導入事例を見る」のように、リンク先の内容を具体的に示すのが理想的です。
サイト構造をユーザー視点で見直す
ページを追加し続けてホームページの構成が複雑になっている場合は、サイト構造そのものを見直します。ユーザーが目的の情報を見つけるためにカテゴリー分けは必要ですが、カテゴリーを増やしすぎないように注意しましょう。また、似たカテゴリーが複数あるなら統合を検討します。
加えて、社内で使っている商品分類と、ユーザーがイメージする分類が一致するとは限りません。実際の問い合わせ内容や検索語句を参考にすると、利用者がどのような言葉や目的で商品・サービスを探しているのかを把握できます。
【問い合わせ数】ホームページの具体的な改善方法
問い合わせ数を増やすための、ホームページの具体的な改善方法を3つピックアップしました。
- 問い合わせフォームを見直す
- お客様の声・導入事例を掲載する
- CTAボタンの配置・文言を見直す
問い合わせフォームを見直す
問い合わせフォームでは、必要な情報を集めながら、入力する人の負担を増やしすぎない設計にすることがポイントです。
見直したい主な項目は、以下のとおりです。
- 必須項目が多すぎないか
- 初回問い合わせでは不要な情報まで求めていないか
- スマートフォンでも入力しやすいか
- 項目名や入力例が分かりやすいか
- エラー内容が具体的に表示されるか
- 送信後に完了画面が表示されるか
- 自動返信メールが正しく届くか
初回相談の段階で住所やFAX番号まで不要な場合は、入力項目を減らすのも方法のひとつです。一方、見積もりや対応可否の判断に必要な情報まで削ると、問い合わせ後のやり取りが増えるため、業務内容に合わせて調整します。
フォームへの到達数は多いのに送信数が少ない場合は、入力途中でユーザーが負担を感じている可能性があります。
お客様の声・導入事例を掲載する
問い合わせ前の不安を減らすには、実際の利用者の声や導入事例を掲載する方法が効果的です。導入事例には、次のような項目を盛り込むと内容が伝わりやすくなります。
- 導入前に抱えていた課題
- 利用した商品・サービス
- その商品・サービスを選んだ理由
- 実施した内容
- 導入後の変化や成果
成果を紹介する際は「売上が大幅に増えた」といった曖昧な表現だけでなく、根拠を示せる具体的な数値があれば、より説得力が増します。事例を公開する際は、社名や氏名、写真、数値など、掲載してよい範囲について事前に許可を得ておく必要があります。
CTAボタンの配置・文言を見直す
CTAボタンとは、問い合わせや資料請求などの行動を、ユーザーに促すボタンのことです。まずは、主要ページのどこにCTAが配置されているかを把握しましょう。ページ上部にしか問い合わせボタンがない場合、最後まで読んだユーザーは再び上へ戻らなければいけません。
サービス内容や料金、FAQなど、問い合わせにつながりやすい位置にCTAを設置すると、ユーザーの行動を促しやすいです。一方で、各段落にCTAを配置しすぎると、本文を読む妨げになります。ボタンの文言は、具体的な表現にするのがコツです。「こちらをクリック」よりも、「無料相談を申し込む」「資料を請求する」のほうが、次の行動をイメージしやすくなります。
ホームページ改善案の優先順位の決め方
ホームページ改善案は「期待できる効果」「緊急性」「必要な工数」の3点で評価すると、着手する順番を決めやすくなります。
改善候補は、以下のように表にまとめておくと、社内で判断基準を共有できます。
| 改善候補 | 期待できる効果 | 緊急性 | 工数 |
|---|---|---|---|
| サービスページのCTAの見直し | 高 | 中 | 小 |
| スマホ表示の崩れの修正 | 高 | 高 | 中 |
| サイト全体のデザイン刷新 | 中 | 低 | 大 |
| 低アクセスページのデザイン変更 | 低 | 低 | 中 |
※上記は一例です。実際の優先度は、サイトの目的や課題、アクセス状況、社内体制などによって異なります。
ただし、ユーザーの行動を明らかに妨げている不具合は、ほかの施策より優先して対応しましょう。具体的には、問い合わせフォームを送信できない、スマートフォンでメニューが開かない、主要ページが正しく表示されないといった問題です。
時間や予算には限りがあるため、すべてを一度に進める必要はありません。重大な不具合を解消したうえで、効果が期待でき、比較的少ない工数で取り組める施策から進めると効率的です。
改善では足りない?ホームページのリニューアルを検討したいケース
ホームページ改善では、現在のサイトを活かしながら課題を部分的に直します。ただし、状況によってはリニューアルのほうがコストパフォーマンスが高いケースもあります。
それでは、ホームページのリニューアルを検討したいケースを見ていきましょう。
サイト構造や管理システムが古く部分修正では対応しにくい
サイト構造や管理システムが古くなり、部分的な修正を繰り返しても使いにくさを解消できない場合は、リニューアルを検討します。
たとえば、同じ商品情報が複数のページに分散しているケースです。内容を変更するたびに何ページも修正する状態では、更新作業に時間がかかり、修正漏れも起こりやすいです。また、Webサイトの更新・管理に使うCMSが現在の運用に合っておらず、管理・運用に手間がかかるケースも見られます。
事業内容・ターゲットが大きく変わった
事業内容やターゲットが制作当時から大きく変わった場合は、現在の事業に合わせてホームページ全体を再設計する必要があります。
トップページだけを修正しても、サービスページや導入事例、FAQ、問い合わせ導線などが以前の事業・ターゲット向けのままでは、サイト全体にずれが残ります。「現在の主力サービスがメニューの奥にある」「終了した事業がトップページで大きく紹介されている」といった状態なら、一部のページだけを直しても、情報の優先順位や導線まで整えにくいかもしれません。
スマホ対応や技術的な問題がサイト全体にある
スマートフォンでの表示崩れや技術的な不具合がサイト全体に広がっている場合は、リニューアルが選択肢になり得ます。数ページだけの問題なら部分修正で対応できますが、数十〜数百ページを個別に直す必要がある場合は、かえって工数や費用が大きくなることも。古い仕組みでつくられたサイトでは、現在使われているスマートフォンやブラウザに対応できず、複数のページで表示や操作に不具合が生じるケースも少なくありません。
まずは技術担当者や制作会社に相談し、問題が特定のページだけにあるのか、共通テンプレートやシステム全体に原因があるのかを把握しましょう。共通部分の修正だけで全ページへ反映できるのであれば、全面リニューアルをしなくても改善できる可能性があります。
改修を繰り返してサイト全体に一貫性がなくなっている
長期間運用しているホームページでは、担当者や制作会社が変わるたびにページを追加・改修した結果、デザインや情報の見せ方に一貫性がなくなることがあります。具体的には、次のような状態です。
- ページごとにボタンの色や形が異なる
- 同じサービス名でも表記が統一されていない
- 問い合わせ方法やCTAの位置がページごとに違う
- 見出しやレイアウトのルールがばらばら
- 「料金」「費用」「プラン」など似たページが複数存在する
- どのページが最新情報なのか分かりにくい
まずは全ページを一覧化し、重複しているページや表記・デザインの違いを洗い出すことが大切です。ページ数が少なければ、不要なページの整理やデザインルールの統一など、部分的な改修でも対応できます。
一方、数十ページ以上にわたって構成やデザインの違いが見られる場合は、個別に修正を重ねるよりも、サイト全体の設計から見直したほうが効率的です。
ホームページ改善でよくある失敗
ここからは、ホームページ改善でよくある失敗について解説します。納得のいくホームページに仕上げたい方は、改善を進める前にチェックしておきましょう。
目的や数値を決めずに改善を始める
目的や見るべき数値を決めないままホームページ改善を始めると、施策の効果があったのかを判断することが難しいです。問い合わせ増加が目的なら、問い合わせ数やフォーム到達数などを指標にするとよいでしょう。
目的を設定するときは「ホームページをよくしたい」のような抽象的な表現は避けたほうがよいです。「月間問い合わせ数を〇%増やす」「採用ページからの応募を〇人増やす」のように具体化します。
一度に多くの箇所を変更する
複数の改善策を同時に実施すると、どの変更が結果に影響したのかを判断しにくくなります。そのため、まずは課題への影響が大きい箇所から、対象を絞って変更するのが基本です。
ただし、リンク切れや表示崩れ、フォームの不具合など、明らかな不具合まで1つずつ分けて対応する必要はありません。
見た目だけを変えて満足する
ホームページ改善をデザイン変更だけで終わらせると、本来解決したかった課題が残る可能性があります。デザインは、見やすさや使いやすさに関わる大切な要素です。しかし、課題の原因がサイト構造やページの過不足など他の部分にあるなら、色や写真を変えるだけでは十分な対応ではありません。
見た目を変更する場合も「なぜ変えるのか」「どの課題を解決したいのか」を明確にしておきましょう。また、流行しているデザインが自社に合うとは限りません。ターゲットや商品・サービスによって、適した見せ方は異なります。
改善したあとに効果を測定しない
施策が有効だったかを判断するためには、ホームページを修正したあとに数字を確認する必要があります。
ただし、変更直後の1日だけを見て結論を出すのは避けましょう。アクセス数や問い合わせ数は、曜日や季節など、ホームページ以外の要因によっても変動します。施策の内容に応じて一定の検証期間を設け、数値の推移を見ることが重要です。
ホームページ改善はどこまで自社でできる?外部に相談したい範囲
ホームページ改善は、すべてを専門会社へ依頼する必要はありません。文章や画像の修正、古い情報の更新などは自社で進められるでしょう。一方で、アクセス分析やセキュリティ対策などは専門知識が求められるため、外部に相談するほうが効率よく成果が出る可能性があります。
自社対応・外部依頼を検討したい作業について、表にまとめました。
| 自社で対応しやすい | 専門家への相談を検討したい |
|---|---|
| 文章・画像の修正 | サイト全体のUI(デザイン)・UX(操作性) |
| 古い情報の更新 | CMS・サイト構造 |
| 事例・FAQの追加 | 表示速度など技術的改善 |
| 内部リンクの追加 | 高度なアクセス分析 |
| CTA文言の変更 | 大規模なデザイン改修 |
| サービス情報の整理 | セキュリティやシステム |
原因が分からないまま修正すると、手間をかけても十分な効果につながらない場合があります。必要に応じて、現状分析や改善範囲の整理だけ外部へ依頼し、実際の更新作業は自社で進める方法も考えられます。
ホームページ改善を外部に依頼するときの費用と依頼先の選び方
ホームページ改善の費用は、修正する範囲や依頼する作業によって大きく異なります。費用の目安は、以下のとおりです。
| 依頼内容 | 費用の目安 | 主な作業例 |
|---|---|---|
| 軽微な修正 | 5,000~2万円程度 | テキスト・画像の差し替え、CTA文言の変更 |
| 部分的な改修 | 20万〜80万円程度 | ページ追加、フォーム改修、導線・サイト構造の整理 |
| 全面リニューアル | ・10ページ以下:20万〜100万円程度 ・10~50ページ:100万〜500万円程度 ・50ページ以上:500万円以上 |
デザイン刷新、サイト構造の再設計、CMSの変更など |
※上記はあくまで目安です。ページ数や機能、デザイン、分析の範囲などによって費用は変わります。
依頼先を選ぶときは価格だけでなく、自社が解決したい課題に対応できるかどうかもチェックしましょう。「デザインは得意だがセキュリティ対策は対応範囲外」「小規模サイトの制作実績は豊富だが、大規模サイトの改修経験は少ない」など、制作会社によって得意とする分野は異なります。
ホームページ改善に関するQ&A
最後に、ホームページ改善に関するQ&Aを紹介します。
ホームページはどのくらいの頻度で改善すればよい?
ホームページ改善頻度の目安は、以下のとおりです。
| 頻度 | 内容 | |
|---|---|---|
| 日常的な更新・小規模改善 | およそ週1~月1回 | コンテンツの追加・更新や情報の修正など |
| 大規模な改善・リニューアル | およそ3~5年に1回 | デザインの見直しやスマホ対応の強化など |
ホームページの技術やデザインのトレンドは、数年単位で変化していきます。そのため、3~5年程度をひとつの目安として、サイト全体の状態を見直す機会を設けるのが望ましいです。ただし、適切なタイミングはホームページごとに異なるので、必要性が高まった段階で改善やリニューアルを検討しましょう。
ホームページ改善の効果はいつわかる?
ホームページ改善の効果が見えるまでの期間は、施策によって異なります。施策ごとの期間目安を、以下にまとめました。
- CTAのクリック率:数日~2週間程度
- サイト内の行動改善(離脱率や回遊性など):2週間~1か月程度
- SEO対策の効果:2~3か月程度
- 問い合わせ・売上への影響:2~3か月程度
アクセス数や業種、施策内容によって、効果が表れるまでの期間は異なるため、上記はあくまで目安としてください。
ホームページ改善にはどのくらい費用がかかる?
ホームページ改善にかかる費用は、作業内容や改修範囲によって、数千円程度から数百万円以上まで幅があります。フリーランスや制作会社など、依頼先の規模や対応範囲によっても料金は異なるので、自社の目標と予算に合った改善方法を考えましょう。
詳しくは「ホームページ改善を外部に依頼するときの費用と依頼先の選び方」にて解説しています。
まとめ:ホームページ改善は課題の特定から進めましょう
ホームページ改善では、まず目的を決め、現在のデータから課題と原因を整理することが大切です。
そのうえで、期待できる効果や緊急性、必要な工数を踏まえて優先順位をつけ、施策を実施・検証していきます。サイト構造やシステムなどに根本的な問題がある場合は、部分改善ではなくリニューアルが適しているケースもあります。
この記事で紹介した進め方を参考に、まずは自社ホームページの現状を把握し、優先度の高い箇所から一つずつ修正していきましょう。


























