パーマリンク、URL、スラッグはWebサイトのコンテンツを管理する上で非常に重要な要素です。また、SEOの観点・サイトユーザーやサイトのユーザビリティの観点からもその設定は重要です。
この記事ではまず、パーマリンク、URL、スラッグの基本概念についてわかりやすく説明しています。
続いて、SEOとパーマリンクの関係を詳細に解説し、最適なパーマリンク設定方法や注意点を詳しく紹介し、Webサイトのユーザビリティ向上アドバイスを提供しています。
これからホームページを立ち上げる方も、すでに運営されている方も、この記事で得られるパーマリンクのベストプラクティスを活かして、より多くの人にアクセスされるわかりやすいサイト設計を目指してください。
- ホームページ制作やウェブデザインに興味がある人
- SEOやパーマリンクの重要性を理解しているが、具体的な知識や方法が不十分な個人や企業のオーナー
この記事の目次
オリジナルホームページの制作・運用!
パーマリンク、URL、スラッグの基本概念と重要性
WebサイトのURLは、ページのアドレスとして重要な役割を果たします。URLを適切に最適化することで、SEO効果を高めることができます。
ここでは、パーマリンク、URL、スラッグの基本概念と重要性について説明します。この記事を読むことで、最適なパーマリンクの設定方法を学ぶことができます。
パーマリンクとは?その意味を解説
パーマリンクとは、永続的なリンクのことであり、ページのアドレスを識別するために使用されます。
パーマネントリンク(Permanent Link)の略で、ページが増えても恒久的に変わることのないリンクであることから付けられています。
URLの解説
URLとは、Uniform Resource Locatorの略であり、Webサイト上のページのアドレスを示すものです。
URLには、プロトコル(httpやhttps)、ドメイン名、パス(ファイルやディレクトリ名)、クエリパラメーターなどが含まれます。URLを適切に設定することで、WebサイトのSEO効果を高めることができます。
プロトコルとは?
プロトコルとは、コンピュータでデータをやりとりするための手順や規則を定めたものです。異なるメーカーのソフトウェアやハードウェア同士でも、共通のプロトコルに従うことで正確な通信が可能になります。
インターネット接続に用いるTCP/IPや、Web閲覧に用いるHTTP、メール送受信に用いるPOPやSMTPなど、目的に応じたさまざまなプロトコルがあります。末尾の「P」はProtocol(プロトコル)の略です。
ドメインとは?
ドメインは「インターネット上の住所」で、Webサイトがどこにあるかを判別する情報です。
ドメインに紐づく「IPアドレス」によってWebサイトの場所が決まりますが、IPアドレスは数字だけで構成され、覚えづらいため、ドメイン名に変換されます。
つまり、パーマリンクとURLは同じものを指します。
スラッグの解説
スラッグとは、パーマリンクの一部であり、ページのURLの一部を識別するために使用されます。
スラッグは、ページのタイトルから自動的に生成されることがありますが、手動で設定することもできます。スラッグを適切に設定することで、URLを短く保ち、SEO効果を高めることができます。
以上が、パーマリンク、URL、スラッグの基本概念と重要性についての説明です。次の節では、SEO効果を高めるためのパーマリンクの最適化方法について説明します。
パーマリンクの最適化の方法
パーマリンクやURLを最適化することは、サイトのユーザビリティやユーザー体験を向上させます。パーマリンクを適切に設定するための方法をここで解説いたします。
適切な構造の選択
パーマリンクの適切な構造を選択することは、SEOにとって非常に重要です。適切な構造とは、意味があり、分かりやすく、覚えやすいものです。
例えば、https://example.com/category/post-name/ といった構造は、カテゴリ名や記事タイトルを含んでおり、分かりやすく効果的です。
一方で、https://example.com/?p=123といった構造は、意味がなく、分かりにくく、どのような内容のページかわからないため適切ではありません。
シンプルで論理的な設計
パーマリンクの設計は、シンプルで論理的であることが重要です。
例えば、https://example.com/2023/04/01/post-name/といった構造は、年月日を含んでいるため、非常に長くなりがちです。長いURLは読みづらく、覚えにくいため、間接的にSEOにも悪影響を与える可能性があります。
また、設計が複雑すぎると、検索エンジンのクローラーが正しく読み込めない可能性があるため、シンプルで論理的な設計が求められます。
ハイフンと英数字の活用
パーマリンクにおいて、ハイフンと英数字を活用することは、サイトユーザーとって非常に重要です。
ハイフンは、単語を区切るために使用され、検索エンジンにとっても分かりやすいため、URLをクリックしてアクセスするユーザーにとっても、分かりやすく覚えやすいURLを提供することができます。
また、英数字を活用することで、URLがシンプルで短くなり、覚えやすくなります。
一方で、アンダースコアはあまり使用されません。URLが読みづらくなることと、SEOにも悪影響という言説が過去にあったためです。
日本語と英語の扱い
日本語と英語を組み合わせたパーマリンクの場合、日本語の部分はUTF-8エンコーディングを使用することが一般的です。
UTF-8は文字コードの一種で、文字コードとは、コンピューター上で利用する文字と、各文字に割り当てたバイトで表した数字との対応関係のことをいいます。
「エンコーディング」とは、一般に「データを一定の規則に基づいて符号化すること」を指します。ですので、UTF-8という文字コードで符号化されます。
例えば、https://livalest.com/パーマリンク
というパーマリンクは、
https://livalest.com/%E3%83%91%E3%83%BC%E3%83%9E%E3%83%AA%E3%83%B3%E3%82%AF
といった形にUTF-8エンコーディングされます。
スラッグを日本語で設定すると、URLが長くなりすぎる傾向があります。
日本語を含むURLを入力する際には、ブラウザのアドレスバーに正しく表示されるかどうかを確認することが重要です。URLが正しく表示されない場合は、エンコーディングの問題がある可能性があります。
特段の理由がない限りは、英語のキーワードでパーマリンクを作成・使用することをおすすめします。
以上が、パーマリンクの最適化手法についての解説でした。適切な構造の選択、シンプルで論理的な設計、ハイフンと英数字の活用、日本語と英語の扱いについて、理解を深めることができました。
もう少しURL構造について知りたい方や推奨・非推奨のURLを知りたい方は、以下のGoogle公式サイトがおすすめです。
SEOとパーマリンクの関係
SEOは、検索エンジンでの上位表示を目指すために行われる一連の施策です。その中でもパーマリンクの設定は、検索エンジンにとって重要な情報となっています。
以下では、パーマリンクとSEOの関係について詳しく説明します。
直接的に、パーマリンクはSEOの評価に影響しない
実際に色々なキーワードで調べて出てくるサイトのURLを調べてください。
例えば上記のサイトのように、「海水魚 飼育 おすすめ」のキーワードで調べた場合に4位に位置しているサイトのURLは非常に複雑なものになっています。
(パスワードで使用されそうなほど長く、意味のないアルファベットと文字の羅列になっています。)
パーマリンクの設定がSEOに大きく関係するのであれば、 このサイトはSEO的に評価されないはずですが、そうはなっていません。
ここから分かることは、直接的にパーマリンクの設定はSEOに影響しないということです。
パーマリンクに日本語を指定してもSEO的に問題ない
では、日本語のURL・スラッグはどうなのか?ということですが、こちらも先に結論をいってしまえば、パーマリンクを日本語に設定することはSEO的にも問題ありません。
Googleのウェブマスター・トレンド・アナリストのジョン・ミューラー氏がSEO snippets videoの中で解答しています。
Webサイトのパーマリンクに日本語が入っていることはSEO的に問題なく、Googleはそのホームページをクロールし、インデックスし、ランク付けすることができるそうです。
(正確には、local non-English wordsがURLsに存在していても問題ないと言及されています。)
これは日本語以外でも同じで、英語以外のホームページでその言語をURLで使用しても問題ないということがわかりました。
パーマリンクの変更方法と注意点
パーマリンクはもちろん、いつでも変更は可能です。
ただ変更してしまうと、変更前のページをサイトユーザーが見つけることができなくなり、サイトユーザビリティを損なう可能性があります。
ここではパーマリンクを変更するときのポイントと注意点をお伝えします。
リダイレクト設定の重要性
パーマリンクを変える場合、古いURLから新しいURLにリダイレクトする必要があります。
リダイレクトを設定することで、古いURLにアクセスしたユーザーを新しいURLに誘導し、ページの評価が下がるのを防ぎます。
また、検索エンジンにも新しいURLを通知することができ、検索結果の正確性を保つことができます。
既存コンテンツへの影響
パーマリンクURLを変更する場合、既存のコンテンツに影響が出る可能性があります。
例えば、既存の外部リンクが古いURLを指している場合、ユーザーが誤ってアクセスすることがあります。すなわち、サイトユーザビリティーを損ないます。
また、変更前のURLが検索エンジンにインデックスされている場合、変更後のURLが正しくインデックスされるまで時間がかかる可能性があります。
クローラーへの対応
パーマリンクURLを変更する場合、クローラーに新しいURLを通知する必要があります。
通知の方法には、XMLサイトマップの再提出や、検索エンジンのウェブマスターツールを利用する方法があります。
また、変更後のURLがクローラーに正しくインデックスされるまで時間がかかるため、変更後のページに対してリンクを貼ることで、クローラーのアクセスを促すこともできます。
以上、パーマリンクの変更方法と注意点について解説しました。
パーマリンクの最適化はSEOの重要な要素の1つであり、変更する際にはリダイレクト設定や既存コンテンツへの影響、クローラーへの対応などに注意して行う必要があります。
パーマリンク設定によくあるご質問
パーマリンクに関するよくあるご質問にお答えします。
パーマリンクのおすすめの設定は?注意点は?
パーマリンクの適切な設定方法は、上記で詳しく解説していますのでここではポイントだけ。
- 適切な構造
- シンプル、簡潔で分かりやすい
- ハイフンと英数字の活用
- できれば英語
SEO的にはどのようなパーマリンク設定でも問題はありませんが、やはりサイトユーザーのために、Webページの内容がわかりやすく、シンプルなパーマリンクが望ましいです。
そのためにも、ハイフンと英数字を活用し、日本語を避けた方がベターだと考えています。
パーマリンクの設定での注意点は?
- 長くなり過ぎないこと
- 意味がわからないものにしない
- 一貫性のないルール
パーマリンクは簡潔にまとめることを目的としています。過度に長いものにすると、本来の目的である「簡潔な情報提供」が果たせなくなります。
また、パーマリンクは読者の理解を深めるために設けられるものです。読者が内容や意味が理解しづらいものにすると、その効果が発揮できなくなります。
同一のトピックやカテゴリー内でパーマリンクを設ける場合、そのルールが一貫性を持って適用される必要があります。ルールが不整合なものとなると、読者の混乱を招く可能性が高くなります。
以上の点に注意し、適切なパーマリンクの設定ができるように心がけましょう。
まとめ:パーマリンクを理解して、サイトユーザビリティーの高いURLを設定しよう
パーマリンク、URL、スラッグはウェブサイトの基礎となる要素です。
これらの概念は検索エンジンの最適化に大きく影響しませんが、適切なパーマリンク、URL、スラッグの設定はサイトユーザー、またはサイトユーザビリティにとって重要です。
この記事を通じて、パーマリンクの最適化方法や、SEOとの関係について理解を深めていただければ幸いです。