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【合格体験談】ウェブ解析士認定試験の難易度は?おすすめ勉強対策を紹介

企業の広告活動がWebを利用したマーケティングが主流になっている中、デジタル人材が少なく、ウェブ解析士は重要な役割を果たす人材として注目されています。

本記事では、ウェブ解析士に挑戦しようと考えている方向けに、難易度やどのような資格なのかを解説します。おすすめの勉強対策も紹介しているので、試験対策の参考にしてください。

ウェブ解析士認定試験とは?その難易度

ウェブ解析士認定試験は、WACA(一般社団法人ウェブ解析士協会)が主催する民間の認定試験です。以下では試験の概要や難易度、そもそもウェブ解析士とは何なのかを解説します。

ウェブ解析士認定試験の概要

ウェブ解析士認定試験は、Webサイトのアクセス解析に関する基礎知識を認定する資格試験です。試験の難易度は低めで他のIT資格と比較すると取得しやすく、未経験者でもしっかり学習すれば合格できます。

マークシート形式の試験で、正答率7割以上が合格ラインです。ウェブ解析士認定試験は、Webマーケティングの入門資格として実務経験のない方でも取り組みやすい試験といえるでしょう。

ウェブ解析士とは

ウェブ解析士とは、ウェブ解析士協会が認定するWebアクセス解析に関する専門資格です。Webサイトのアクセスデータを分析し、マーケティング戦略やサイト改善に活かす知識と技術を持った人材であることを証明します。

ビジネスにおけるWebデータの重要性が高まる中、データに基づいた意思決定ができる人材として、ウェブ解析士が注目されています。

上級ウェブ解析士とウェブ解析士マスターの2つの上級資格があり、初級のウェブ解析士はWebマーケティングの入門資格として位置づけられています。

ウェブ解析士認定試験の難易度と合格率

Webサイトのアクセス解析に関する資格のなかで、ウェブ解析士は初級に該当するため難易度は高くありません。実際、2024年に約3,900名がウェブ解析士認定試験を受験し、合格者は約3,300名と86%近い合格率です。

以下は、2024年の月別の合格率をグラフにしたものです。

2024年の月別の合格率をグラフ

月によって割合が変動しているものの約79〜92%で推移しており、ウェブ解析士認定試験の合格率は高いといえます。

ウェブ解析士を取得するまでの流れ

ウェブ解析士を取得するまでの流れ

ウェブ解析士を目指してから取得するまでの流れは、おおむね以下のとおりです。

  • 講座やテキストで勉強する
  • 受験を申し込む
  • 費用を支払う
  • 試験を受験する

まず、公式テキストを入手して独学または講座を受講し、試験合格に向けて勉強します。次に受験する日程を決めて申し込み後、費用を支払います。

試験に合格後、ウェブ解析士として認定されるためには、WACAに年会費の支払いが必要です。ただし、受験日が11月と12月の場合は、初年度の年会費が免除されます。

なお、ウェブ解析士の資格を維持するため毎年フォローアップテストに合格し、年会費をWACAに収める必要があります。

ウェブ解析士の試験内容

ウェブ解析士認定試験の内容は、WACAによって毎年見直しされています。2025年版の公式テキストから、主題範囲を紹介します。

ウェブ解析士試験の出題範囲

ウェブ解析士の公式テキストでは、以下に挙げるようなデジタルマーケティングに関する基礎知識を学べます。

  • デジタル化戦略
  • ソーシャルメディアやオウンドメディアの解析手法
  • 広告予算の考え方や計算
  • 重要業績評価指標(KPI)の設計

よってウェブ解析士試験においても、公式テキストで学べる範囲の問題が出題されると予想できるでしょう。

2025年の試験日

2025年度5月以降のウェブ解析士認定試験の日程は、以下のとおりです。

2025年度5月以降のウェブ解析士認定試験の日程

ウェブ解析士認定試験は、一年を通してほぼ毎日実施されているため、都合の合うタイミングで受験できます。

試験に必要なもの

ウェブ解析士認定試験を受けるためには、GoogleアカウントとGmailアドレスが必要です。WACAから受験者に連絡する他、試験でGoogleアナリティクスに関する問題に回答するために必要になります。

Gmailアドレス以外に連絡が欲しい場合は、連絡用として2つ目のメールアドレスの登録が可能です。Googleアカウントを取得していない方は、受験申し込みの前に登録しておきましょう。

ウェブ解析士がおすすめする勉強・学習方法

実際にウェブ解析士認定試験に合格した経験者がおすすめする勉強・学習方法は、Googleアナリティクス4(GA4)対策をしておくことです。GA4とはGoogleによるアクセス解析ツールで、無料で使用できます。

他の出題範囲については、公式テキストを使用して用語の定義などを覚えましょう。公式テキストの内容を理解したら、過去問や模擬試験を活用して出題傾向を把握します。ただし、ウェブ解析士認定試験の内容は毎年見直しされるため、過去問や模擬試験は参考程度に留め、公式テキストの内容を熟知することに重点を置くことをおすすめします。

ウェブ解析士に合格するための勉強時間の目安

ウェブ解析士に合格するための勉強時間の目安

WACAが推奨するウェブ解析士認定試験のための勉強時間は、以下のとおりです。

Web業界の未経験者 Web業界の経験者
勉強時間 40~60時間 15~30時間
合格までに必要な日数 60~120日 30~45日

1日あたり30分〜1時間程度の勉強時間を確保できれば、Web業界が未経験でも2〜4ヶ月の期間で合格を目指せます。経験者なら1ヶ月程度で、ウェブ解析士認定試験に合格することも可能です。

働きながらウェブ解析士認定試験の勉強を進める場合、仕事の日は勉強時間の確保が難しい可能性があります。しかし、最短で合格を目指すなら、仕事がある日は5〜10分でもよいので、毎日勉強することを習慣にしましょう。

ウェブ解析士ってどんなことをするの?

ウェブ解析士は、Webマーケティングにおいて以下のような業務を担当します。

  • 重要業績評価指標(KPI)の検討
  • Webマーケティングの計画・立案
  • Webサイトのアクセスを解析しレポート
  • Webサイトの問題点を改善
  • Webマーケティングの成果を上げるための調整役

それぞれで、どのようなことを実施するのか、順番に見ていきましょう。

重要業績評価指標(KPI)の検討

ウェブ解析士は、クライアントやプロジェクトの目標達成に向けた、重要業績評価指標(KPI)の設定と検討を実施します。Webマーケティングでは、以下のような項目で適切な数値目標を設定し、業績向上を図ります。

  • Webサイトの訪問者数
  • コンバージョン率
  • 直帰率

また、業界や事業の特性に合わせたKPIの選定も、ウェブ解析士の重要な役割です。たとえば、ECサイトなら購入率や客単価、メディアサイトならPV数や滞在時間など、最適な指標を選定します。選定した指標を継続的に計測・分析し、成果を可視化することもウェブ解析士が担当する業務の一つです。

Webマーケティングの計画・立案

データに基づいたWebマーケティング戦略の計画・立案も、ウェブ解析士が担当する業務です。

Webマーケティングの計画・立案では、ユーザーの行動や市場動向を分析し、具体的な数値目標を設定します。目標設定後、SEO対策や広告運用、コンテンツマーケティングなど各施策の優先順位を決定し、効果的な予算配分もウェブ解析士が行う業務です。

また、デジタルマーケティング全体の戦略立案にも携わり、競合分析やターゲット層を特定することで、成果につながるマーケティングプランを構築します。データ分析スキルと戦略思考を組み合わせ、ビジネス目標達成に直結する計画を提案することが、ウェブ解析士の重要な役割です。

Webサイトのアクセスを解析しレポート

Googleアナリティクスなどのツールを駆使して、サイトのデータを収集・分析することも、ウェブ解析士が行う業務です。

訪問者数やPV数だけでなく、ユーザーの流入経路、滞在時間、行動パターン、デバイス分布などを多角的に分析します。これらのデータを整理し、経営層や関係者にも理解しやすいレポートにまとめ、意思決定に役立つインサイトをウェブ解析士が提供します。

定期的なレポーティングを通じて施策の効果を測定し、データに基づいた改善を提案できることが、ウェブ解析士の核となるスキルです。

Webサイトの問題点を改善

ウェブ解析士は、データ分析を通じてWebサイトの問題点を特定し、改善策を検討します。ユーザーの離脱率が高いページや、コンバージョンが低下している原因を突き止め、具体的な改善策を立案することが、ウェブ解析士の業務です。

問題点を特定したら、ABテストなどを実施して改善案の効果を検証し、継続的な改善サイクルを回すことで、Webサイトのパフォーマンスを向上させていきます。ユーザー視点と事業目標を両立させた改善策を提案できることが、ウェブ解析士の重要なスキルです。

Webマーケティングの成果を上げるための調整役

部門間のコミュニケーションを円滑にし、データに基づいた意思決定を促進する調整役を担うことも、ウェブ解析士に求められるスキルです。

Webマーケティングで業績向上を目指す際、マーケティング部門だけでなく関係する他部署との連携が欠かせません。そのため、各チームの強みを活かしながら、共通のKPIに向かって協働できる環境の構築が必要です。

専門的な分析結果をビジネス目標と紐づけて説明し全体最適化を図ることで、Webマーケティング施策の成果を最大化する重要な役割をウェブ解析士が果たします。

ウェブ解析士を取得する4つのメリット

ウェブ解析士の資格を取得するメリットは、以下の4つです。

  • マーケティングの知識が得られる
  • 資格所有者として信頼を得られる
  • フォローアップテストにより知識をアップデートできる
  • ウェブ解析士協会の特典を利用できる

どのような利点を得られるのか、説明します。

マーケティングの知識が得られる

Webマーケティングに関する知識を習得できることが、ウェブ解析士を取得するメリットです。未経験からマーケティング職への転向を目指す場合、最低限の知識を身に付ける必要があります。

ウェブ解析士はWebの解析をはじめとして、Webマーケティング全般の知識を得られます。そのため、Web業界の未経験者は必要な知識を習得でき、経験者は実務で得た知識を確実なものにできるでしょう。

資格所有者として信頼を得られる

ウェブ解析士の資格を所有している人材として、信頼を得られることもメリットの一つです。

資格を所有していれば、名刺やポートフォリオに「ウェブ解析士」と記載できます。これにより、クライアントや企業の担当者は、あなたがWebマーケティングについてどれくらいの知識を持っているか、瞬時にわかります。

未経験でWebマーケティングの実績がない場合でも、確かな知識を持っていることを、ウェブ解析士取得によって周囲に証明できるでしょう。

フォローアップテストにより知識をアップデートできる

フォローアップテストによって、常に最新の知識にアップデートし続けられることも、ウェブ解析士を取得するメリットです。Webマーケティングで実績を出し続けるためには、新しい情報の収集が欠かせません。

実際に、ウェブ解析士としてWACAに認定され続けるためには、毎年フォローアップテストに合格する必要があります。会員にWACAから最新情報が提供されるため、ウェブ解析士を取得することでマーケティングに関する知識をアップデートし続けられるでしょう。

ウェブ解析士協会の特典を利用できる

ウェブ解析士協会の会員向けの特典を利用できることも、ウェブ解析士を取得するメリットです。ウェブ解析士を取得後ウェブ解析士協会の会員になれば、毎年見直しされる公式テキストのPDFが無料で配布されます。

また、会員向けの無料セミナーや交流イベントに参加することで、新たな知識を得るとともに、人脈を広げられます。人脈が広がることで新たなビジネスにつながる可能性もあるため、会員の特典を利用して積極的にセミナーや交流イベントに参加しましょう。

ウェブ解析士試験3つのデメリット

ウェブ解析士試験3つのデメリット

ウェブ解析士の試験には、以下のようなデメリットが存在します。

  • 難易度が低いため転職や昇進が有利にならない
  • 国家資格に該当しない
  • 資格維持のため年会費がかかる

なぜデメリットになるのか、順番に見ていきましょう。

難易度が低いため転職や昇進が有利にならない

ウェブ解析士はWebマーケティングの中でも初級に該当し、難易度が低く合格率も高い資格です。上級の資格が存在することもあり、ウェブ解析士を取得していても転職や昇進で有利にならない可能性があります。

転職や昇進を有利にするためには、上級ウェブ解析士やウェブ解析士マスターの取得を検討しましょう。

国家資格に該当しない

ウェブ解析士認定試験は、国家資格ではなく民間資格に該当することがデメリットです。とはいえ、民間資格のウェブ解析士の取得によって、Webサイトのアクセス解析に関する知識やスキルを有していることを証明できます。しかし、国家資格のような法的な拘束力はなく、社会的な信頼性も低めです。

ウェブ解析士は国家資格に該当しないものの、習得した知識を活用して実績を残すことで、自分自身で信頼性を高められるでしょう。

資格維持のため年会費がかかる

ウェブ解析士の資格を維持するためには、年会費の支払いが必要な点がデメリットです。

2025年4月時点の年会費は税込み6,600円で、月額に換算すると1ヶ月あたり550円になります。一度合格すれば永久に有資格者で居続けられる資格があることを考えると、年会費の必要性に疑問を感じるかもしれません。

しかし、ウェブ解析士協会から公式テキストを提供されることや、無料セミナーに参加できることを踏まえると年会費は必要経費といえるでしょう。

ウェブ解析士の取得が向いている人や職業

ウェブ解析士の認定取得が向いているのは、以下のような人です。

  • Webマーケティングの初心者
  • メディアの運営担当者
  • Web広告の運用担当者
  • Webコンサルタント

なぜ向いているといえるのか、詳しく説明します。

Webマーケティングの初心者

ウェブ解析士は、Webマーケティングの初心者に適した資格です。デジタルマーケティングの基礎概念から分析手法まで体系的に学べるため、業界未経験者でも着実にスキルを身につけられます。

難易度が低いため最初の関門として挑戦しやすく、合格率も高めです。基本ツールの操作方法からデータの読み解き方まで、実践的な知識を習得でき、マーケティング業界への第一歩として最適です。

未経験からWebマーケティングキャリアを目指す方にとって、ウェブ解析士の認定は、効率的な知識習得による差別化に役立つでしょう。

メディアの運営担当者

メディア運営担当者にとって、ウェブ解析士資格は業務の質を大きく向上させる武器となります。ウェブ解析士認定のための勉強によりコンテンツの効果測定や読者行動の分析スキルが身につき、記事のパフォーマンスを数値で評価できるようになるためです。

PV数だけでなく、滞在時間やコンバージョン率など多角的な指標から、コンテンツ戦略の最適化が可能になります。SEO対策の効果検証や、ユーザーの関心トピックの把握も的確に行えるため、より効果的なコンテンツプランニングができます。

Web解析の知識は、メディアの収益化やオーディエンス拡大に直結する重要なスキルといえるでしょう。

Web広告の運用担当者

Web広告運用担当者にとって、ウェブ解析士は業務効率と成果を飛躍的に向上させる資格です。ウェブ解析士の勉強によって広告パフォーマンスを正確に測定・分析するスキルが身につき、クリック率や費用対効果を科学的に評価できるようになります。

ランディングページの改善点を的確に把握し、コンバージョン率の向上につなげられるほか、ユーザー行動データから広告ターゲティングを最適化できます。また、クライアントへの報告や提案の説得力が増し、広告戦略の根拠を数値で示せるようになるでしょう。

Web広告と解析は密接に関連しており、ウェブ解析士の取得により運用担当者としての市場価値が高まります。

Webコンサルタント

Webコンサルタントにとって、ウェブ解析士資格は提案力と信頼性を高める重要な武器となります。マーケティング施策を分析する際、データに基づいた客観的な診断と改善提案が可能です。GoogleアナリティクスなどのWeb解析ツールを駆使して、具体的な数値でビジネス課題を可視化できるため、クライアントへの説得力が大幅に向上します。

また、資格所持者としての肩書きが信頼獲得に寄与し、新規案件獲得にも有利に働きます。Webマーケティング全体を俯瞰する知識が身につくため、総合的なコンサルティングサービスの質を高められるでしょう。

まとめ|ウェブ解析士はマーケティング職を目指す人の強い味方

ウェブ解析士は難易度が比較的低く、初心者でも最短2ヶ月程度の学習で合格を目指せる資格です。

基礎的なWebマーケティング知識とデータ分析スキルを体系的に学べるため、マーケティング職を目指す方には最適な入門資格といえるでしょう。ただし、合格率85%以上と挑戦しやすい一方で、実務経験を補完するものであり、資格取得だけでは転職に直結しない点に注意が必要です。

上級ウェブ解析士へのステップアップも視野に入れつつ、この資格をキャリア形成の第一歩として活用することをおすすめします。未経験からWebマーケティングの世界に踏み出したい方にとって、ウェブ解析士は間違いなく強い味方となるでしょう。

もし、ご興味がある方は下記リンクより各試験を確認してください。