佐々木俊尚著『自分で作るセーフティネット』を読んでの備忘録

佐々木俊尚著『自分で作るセーフティネット』

今回の著者である佐々木俊尚さんの本は過去にも読んだことがあって、とても面白く拝見させていただきました。 (まだこの仕事を始める前のこと)中でも『仕事するのにオフィスはいらない』に書かれていた、ノマドワークというものに当時は非常に強い興味を持ちました。

仕事するのにオフィスはいらない~ノマドワーキングのすすめ~

それが今では、自分自身がノマドワーカーとして働くとは思ってもみませんでした。(この仕事は本当にオフィスがいらない・・・) 佐々木俊尚さんの本は毎回、い色と考えさせられますが、『生存戦力としてのIT入門 自分で作るセーフティネット』というタイトルで、今回も楽しくスラスラと読ませていただきました。

自分でつくるセーフティネット: 生存戦略としてのIT入門

Table of Contents

Overview

グローバリゼーションの中で生きられない(野獣になれないその他大勢の私たち)はどうすればいいのか。今こそ「情の世界」をつくって、グローバリゼーションという「理の世界」とうまく組み合わせていくことで、もう一度「理」と「情」の二重底を作り直そうということが、本書での提案である。

Memo

情報社会のは発達で、私たちの人生に隠しごとがしにくくなって、なんでも見られてしまう「総透明社会」になってきている。

会社も自営業の団体にしても、安心できる仕組みをたくさんつくって競っていた。(定年までずっと雇ってあげるし、一旦新卒で入社すれば仕事の出来が悪くてもちゃんと昇進させてあげるよというなんとも素敵な仕組み)→安心感を生み出すムラ意識

グローバリゼーションの流れから、企業はリスクを取ってまで変わった奴を採用しなくなり、学生側もどんどん保守的を装うようになっている。(目立たず、失敗せず、狙うは満額定年)

Facebookの本当の意味は2つあって、人間関係を気軽に維持していくための道具であり、自分という人間の信頼を保証してくれる道具。

肩書きではなく、人間そのもので勝負しないといけない

そう監視社会ではなく、「黙殺社会」。個人情報は足切りに使われ、監視社会より冷酷(社会全体に無視されることもありうるから)。

完全なプライバシーなど存在せず、悪意は丸見えになるが、善意も丸見えになる。

強い絆は、時としていじめやブラック企業を生む。昭和の時代、愛社精神(強い絆)を高めるため、社会を歌ったり、毎朝スローガンを暗唱したりしていた。

新しい仕事についての情報は、弱いつながりを伝って流れてくることが多い。強うつながりからはあまりそういった情報は流れてこない。

共通点が少ないほど、知らない情報を共有できる。人は、人に教えてあげたい生き物。

ゆるーくつながることで、新しい「情の世界」を作ることができる

ムラ同士の意識が強かったから、日本の安全であった。(徹底的に、ソトの人は信頼されない)

Facebookでは嘘がつきにくい。(人間関係的に)→シェアサービスの拡大

善い人であることが最大の生存戦略。善い人とは、見知らぬ他人とも信頼関係を築ける、弱いつながりも大切にしている人。

裁判員裁判で、過去の事例よりも厳罰化の傾向が出ている。(→日本人は見知らぬ他人には、とても残酷だった)

消極的な善い人は、他人のやることを認めてあげること。積極的な善い人は、与える人。

ネット時代では、テイカー(真っ先に自分の利益を優先する人)よりも、ギバー(人に惜しみなく与えられる人)の方が、良い評判が広まりやすく成功しやすくなっていることが示されている。与える人になれば、多少裏切られることもあるが、それも同情と共に、騙した者に対するマイナス評価にもなって、結果的に与える人が得をするように働く。

「生き方」は宗教や倫理を超えた生存戦略

佐々木俊尚著『自分で作るセーフティネット』

Thinks

この本を読んでたくさんのことを考えさせれました。
そして、僕の中で1つ頭にあったアイデアというか、プロジェクトを進めようかという結論に至りました。
それは、「フリーランス支援」です。おかけ様で、僕はフリーランスとして3年が経過しました。むやみやたらに、がむしゃらに走り続けては来たものの、気づけばずっと一人で仕事をしてきました。その結果として、最近ではお仕事を断るようなことも出てきています。(本当に申し訳ないです。)僕は、どこかで働いていたわけでもなく、横のつながりもたくさんあるわけではないので、ご紹介させていただくこともありませんでした。

本書にもたくさん出てきますが、何よりももっとギバー(人に惜しみなく与えられる人)なること。そして、ゆるくつながる人をもっと増やすことで、新しいセーフティネットを作ることができます。それが、僕の中にあった「フリーランス支援」という方法と合致したように感じました。
もちろん具体的に何を提供していくかや、どういう団体にしていくかなどは全然考えてませんし、今の仕事がメインであること人は変わらないです。ゆっくり温めていこうとも考えてますし、それこそ来年かけてできることからゆるーくやっていきたいなって考えるようになりました。

Summary

この本書の帰結として、

生存戦略として、見知らぬ人を信用すること。 生存戦略としての、多くの人との弱いつながり。 生存戦略としての、善い人。 生存戦略としての、自分の中途半端な立ち位置を知るということ。

として記載されています。

僕自身もこの本に出会い、本当に良かったと言える一冊でした。そして、僕自身も明日から、生存戦略としての「生き方」を意識して、今後も仕事していくと同時に、何かを与えることができる人になっていければと強く思った次第です。

自分でつくるセーフティネット: 生存戦略としてのIT入門

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