
ウェブ業界に入って5年以上経ちますが、いまだに飲食店様のホームページを作ったことはありません。
もちろん、飲食店オーナーさんから相談を受けることもあるのですが、その度、「ホームページを作成しても、その費用がオーナーさんの目的達成につながらない可能性が高い」ということを伝えます。
今日は、そんなお話を飲食店を経営されているオーナー方向けに書きました。
Table of Contents
飲食事業にホームページがいらない3つ理由
集客・収益につながりにくい
あなたは飲食店のホームページ、見たことありますか?
個人的には、ホームページを作る仕事をしているので、そのお店のホームページがあれば見てしまいます。
ただ、そのお店のホームページってしっかり探さないと出てきません。
そうGoogleで上位表示されているわけではないので、見つけることが簡単ではありません。
なぜなら、飲食店に限って言えば、ホットペッパー・食べログ・Retty等のクチコミサービスが圧倒的な検索順位の上位を占めているからです。
せっかく飲食店さんのホームページを作っても、飲食店のクチコミサービスに検索順位で勝つことは難しく、掲載している情報もクチコミサービスと同質のものになってしまい、究極的に言えば、ホームページの存在意義がなくなってしまう可能性が非常に高いのです。
クチコミサービスで足りる
「大阪 安い居酒屋」
「大阪 美味しいランチ」
こういった地域+キーワードのような検索順位で、飲食店さんのホームページが検索上位で表示されることはほぼないです。
とすれば、誰にも見てもらえないサイトを作る意味はあるでしょうか?情報発信も届かなければ意味がありません。
誰にも見てもらえないぐらいであれば、クチコミサービスなどのプラットフォーム上に、正確な情報をネットに掲載する方が見られやすいです。
優先的に、情報を発信していくことこそが、お店の集客や認知において格段に費用対効果が高いものとなります。
SNSで顧客と接触
クチコミサービスの弱点としては、リアルな情報発信を反映しにくく、またその操作性が良いとは言えない点です。
この弱点を補えるのが、スマホ1つでOKのTwitter・Instagram・FacebookなどのSNSとなってきます。
また、クチコミサービスでは難しい、フォロワー・顧客とのコミュニケーションを取ることができるのも1つのメリットです。
以上より、飲食店さんのオーナーがホームページを作りたい!と相談を持ちかけられれば、僕は今まで全力で止めてきました。まずは、ホームページを作るのではなく、他の大体手段をご提案してきました。
飲食店さんがホームページの代わりに導入すべきサービス
ホームページを作る代わりに、おすすめするのが以下の3つのサービスとなります。
まずは、下記の3つのサービスの導入からご提案しています。
Googleマイビジネス(MEO対策)
Googleマイビジネスとは、
Googleマイビジネスは、Google 検索や Google マップなど Googleのサービスにビジネスやお店などの情報を表示し、管理するための無料のツールです。
店舗型ビジネスにおいて、Googleマイビジネスの優位性は上昇し続けています。その1つの要因は、スマートフォンの普及です。
スマホユーザーがよく使うGoogleマップと相性がよく、スマホの位置情報を使ってユーザーに最適なお店が露出しやすくなります。
Googleマイビジネスの特徴としては、検索結果の最上位に露出する可能性が高いことです。もちろん、競合があれば、表示されにくくもなるのですが、ホームページを通常の検索順位で上位に可能性は非常に高いです。
Googleマイビジネスを上位に露出させるための施策をするMEO(Map Engige Organization)業者も増えており、店舗ビジネスのオーナーさんであれば一度はお話を聞いたことがあるのでしょうか?
個人的には、MEO業者に頼るのではなく、まずは自分で始めてみることでGoogleマイビジネスへの理解が深まります。
LINE公式アカウント
LINE公式アカウントとは、
LINEで家族や友だちとコミュニケーションを取るのと同じように、日常に溶け込みながらユーザーと企業・店舗との接点を創出するサービスです。
LINE公式アカウント(旧LINE@)は、LINE社が提供しているサービスの1つで、日本で1番利用ユーザーが多いSNSの1つです。
個人的には、Googleマイビジネスが新規顧客へのアプローチであるなら、LINE公式アカウントは、既存客へのアプローチがメインであると考えています。
例えば、既存顧客にLINE内で「友達」になってもらい、クーポンやショップカードなどの来店を促進する機能や、いつものLINEアプリと同様1対1のチャットコミニケーションなどを使うことができます。
また、非常に多機能なので、ビジネスモデルによって使い方が分かれます。
Googleマイビジネスよりは、使いこなすのに時間がかかる印象があります。
詳しい導入方法については下記の記事をご覧ください。
Instagram、TwitterなどのSNS
SNSの発信は、今回ご紹介しているツールの中でも比較的簡単に開設できます。
ただし、その分、実際にフォロワーを集めるであったり、集客に繋げるのは簡単なことではありません。
まずは、頑張りすぎずに毎日1回の投稿など自分ルールを作って、習慣化することからはじめてみるのをおすすめします。
即日効果が出るツールなどない
ここまで店舗ビジネスにおける集客についてお話してきましたが、一つの真実として、どんなツールを使っても、すぐに集客に繋がることはまずありません。全て共通して言えることが、日々の積み重ねが結果的に集客につながるのです。
まずは、できることからコツコツを積み上げていき、興味を持ってもらえる可能性を少し図増やしていきましょう。
計測・分析されている数字見てますか?
もっともっと、大事なのは、計測・分析されている数字を確認しているか?ということです。上に紹介したGoogleマイビジネス、LINE公式アカウントをはじめ、各種SNSでは、必ずその情報発信がどのぐらいの人に見られたか(インプレッション)を数字で見ることが可能です。ここの数字を有効活用して、予測を立てて、PDCAを回していくことがまずははじめの一歩です。
なかなか個人でそこまでやるのは難しいかもしれませんが、まずはその数字を見て1ヶ月の目標を立てるところから初めてみましょう。
それでもホームページ作る必要がある場合
それは、日本政策金融公庫などから借入を考えている場合です。特に、法人として借入を考えているのであれば、その信用度や会社としての情報を掲載する意味でも、ホームページを作る意義はあります。また、ブランディングの一環として、企業として何か発信を考えているのであれば、それはホームページの役割になってくるかもしれません。
また、店舗の数が増えてきたりすれば。各店舗のポータルサイトのような役割、もしくはコーポレーションサイトとして会社の事業として何に通り組んでいるかなど発信する機会が増えてきた場合などは、もちろんホームページを作ることがおすすめです!
何よりも写真にお金をかけましょう
店舗ビジネスにおいて、ここ数年で重要な要素となりつつあるのが写真です。その店舗の魅力を伝えるために、その人の魅力を伝えるために、重要度が上がってきているのがテキストではなく、瞬時に魅力を訴求できる「写真」です。
写真のお金をかけても、
・何度でも使いまわせる
・コストパフォーマンスが高い
・視覚的訴求効果が高い
という点でおすすめです。
もっと予算をかけれるという方は、写真よりも格段難しい「動画」制作にチャレンジしてもいいかもしれません!
まとめ
ホームページが何も悪いわけではありません。
もちろん、ホームページがあるだけで集客に繋がっていた時もあったでしょう。
ただ今は、ホームページに代わる手段がたくさん出てきて、コストをかけずに情報発信することが容易くなりました。
飲食店のオーナーさんであれば、まずはGoogleマイビジネスやLINE公式アカウントの導入から始めてみるのが一番、費用対効果が高い施策です。
少しでも、この記事があなたのご尽力になれば幸いです。