
Web制作に携われば携わるほど、画像・写真の重要性が理解できます。特に、海外サイトでカバーできない分野(日本人の画像、日本ならではの職種など)では、画像の重要性は格段と上がります。画像・写真の質にWebサイトは左右されるといっても言いです。ダサい写真を掲載していては、ダサいホームページが出来上がってしまいます。それゆえ、写真の勉強はWebに関わる身としては重要だなと感じつつ、手が出せていない分野でした。今回、『Web制作のための撮影から管理、レタッチまで デザイナー&ディレクターが写真を上手に撮る本』という本を参考に備忘録としてまとめます。
Web制作で写真撮影が必要な理由
言い換えると、なぜフリー素材ではダメなのか?ということです。それは、フリー素材がいろいろなところで流用されているからです。例えば、歯科医院や風俗店に同じ女性が使われているといったケースは散在しています。これは、冒頭でも言いましたが、海外サイトからフリー素材を集めれるケースではましです。(フリー素材でも量・質良いものがあることが多いです。)
また、クライアント様から支給された写真画像を使用しにくいこともまた多いです。写真自体が修正がしにくいもの(空白部分の調整が取りづらく、リサイズ調整が難しい)、縦型でWebに不向きであったりします。このようなケースからもオリジナルの画像・写真を用意することは必要と言えます。
撮影のポイント
ここからは僕もよくわかない分野なのでメモ程度です。Web用に撮影するために用意するものです。
用意するもの
商品撮影が多いかどうかで、カメラ(レンズ)を決める。グレーカード(ホワイトバランスセッター)、レフ板、三脚を用意する。
シャッターを切る前の心構え
1、RAWで撮影して、コントラストや色調を好みの状態に調整する(RAWは画像容量が重いので注意)。
2、ホワイトバランス、撮影モードは撮影場所・被写体ごとによって調整する。しかし、ホワイトバランスを取ることで。食べ物の温かみがなくなることもあることに注意する。正確な色が重要でない場合がある。
3、Webサイト用素材写真の構図は、写真上達本と異なることを認識する。4つの撮影モード(プログラムモード、シャッター優先モード、絞り優先モード、マニュアルモード)を使い分ける。シャッター優先モードでは、ブレをコントロールし、絞り優先モードでは、ボケをコントロールする。
商品撮影のポイント
商品を撮影をする際に業界特有な決まりごとを確認する。例えば、履物業界ではつま先が右向きのもはNGであり、必ずつま先が左向きに合わせる。
背景紙を使うことでプロっぽくなる。(空バックを撮っておくことで、いろいろ使用できる)
まとめ
『Web制作のための撮影から管理、レタッチまで デザイナー&ディレクターが写真を上手に撮る本』では、実際にいくつものWebサイトのパターンに分けて、撮影の方法や注意点が示されていました。非常に有用なことが書かれていましたが、何よりも大事だと思ったのは2つです。
1つは、何枚も撮っておく。これは当たり前のことでもあるのですが、写真は何枚でも撮っておき保存しておくことです。デジタルの強みでもありますね。ただし、RAW形式は非常に容量が大きい形式なので予備のSDカードなどは用意しておく必要がありそうです。2つ目は、その場の雰囲気作りです。特に、人物を撮るときにはその場の雰囲気が写真に現れてしまいます。そして、その雰囲気を作るのも撮影者の仕事です。これはもう技術というよりはコミュニケーションに近いかもしれませんが、写真を撮影する上では必要なスキルです。この本を通じて、写真の重要性・写真撮影の技術を学べたような気がします。